ぴーたろです^^
Amazon輸出が軌道に乗ってくると、「リスクヘッジも兼ねて2つ目のアカウントを作成したい!」と思う方も多いと思います。
実際にAmazonで複数アカウント(セカンドアカウント)を保有するメリットはリスクヘッジにとどまらず、理論上売上UPに直結するという事は以前に解説した通りです。
(参考)Amazon輸出で複数アカウント(セカンドアカウント)を保有する方法とその注意点
それ故、Amazonはセラーが複数のアカウントを保有することを原則禁止しています(発覚すれば芋ずる式にアカウント停止が待っています)。
今回は、Amazon輸出で複数アカウントを作成する際に一番気を付けなければならない「IPアドレス」というポイントに特化して、オススメのインターネット回線(ポケットWifi)を解説します。
複数アカウントを作成するかはご自身の判断ですが、やるからには念には念をいれて対応するに越したはありません。
今回は少しブラックな内容ですが、複数の方の要望がございましたのでまとめておきます。
もくじ
Amazon輸出で複数アカウントを保有するための要件
おさらいですが、Amazonは「複数のアカウントで同一商品を取り扱わない」という約束の元、一部のセラーには公式に複数アカウントの保有を許可しています。
専門ショップなどを作りたいセラーにとってはこのニーズがあると思いますし、Amazon側もこのこと自体は禁止していません(Amazonの事前許可が必要)。
一方、Amazonの規約に反して複数アカウント(セカンドアカウント)を作成するための要件は以下の9つです。
●登録氏名・登録住所・携帯番号・クレジットカード名義を分ける
●使用するメールアドレスを分ける
●使用する海外銀行口座を分ける
●使用するIPアドレスを分ける
●FBAの発送元住所を分ける
●インボイス住所などを分ける
●取り扱い商品をある程度分散させる
●SKUの付け方を分ける
●メールの文章(テンプレート)を分ける
(参考)Amazon輸出で複数アカウント(セカンドアカウント)を保有する具体的な9つの手法
このうち、最も高いハードルになるのが4つ目の“IPアドレス”の問題です。
IPアドレスを分ける方法
IPアドレスは、インターネットの世界の住所のようなもの。
普段PCでインターネットサーフィンをしているだけでは意識する機会がないので、馴染みがない人はピンとこないと思います。
私たちのインターネット回線接続機器や、接続しているPC等のデバイスにはそれぞれIPアドレスが割り振られており、本気を出せばこのIPアドレスでアクセス元が特定できるようになっています。
そして我らがAmazon様・・・このIPアドレスを辿って、同一人物から複数のアカウントへのアクセスがないか監視をしています。
※常に監視をしているというよりは、あるアカウントがサスペンドになった時に、それに紐づくアカウントがないか本気で調べ上げられます。
つまり、複数アカウントを保有するためにはこのIPアドレスをバッチリ分けた上でアカウント運用をする必要があるという事です!
ここで、2種類のIPアドレスの基本知識を理解しておきましょう。
グローバルIPアドレス
複数アカウントを語るうえで一番重要なのがグローバルIPアドレスです。
これは私たちがインターネットプロバイダと契約をした時点で割り振られる識別番号です。
このグローバルIPアドレスは「動的IPアドレス」と「固定IPアドレス」が存在し、複数アカウントを保有するためには「固定IPアドレス」にこだわるのが安心です(※詳細は後述)。
「動的IPアドレス」は、その名の通りIPアドレスが動的(変更される)仕組みになっています。
モデムやルーターの電源を入れ直したり、プロバイダの都合で予告なく変更されることがあります。
一方、「固定IPアドレス」はIPアドレスが常に固定的なものです。
プライベートIPアドレス
別名ローカルIPアドレスとも呼ばれるプライベートIPアドレスは、PC等の端末ごとに割り当てられているIPアドレスです。
自宅のインターネット回線AにPC1とPC2で接続した場合、PC1とPC2で異なるプライベートIPアドレスになります。
IPアドレスを確実に分けるためのンターネット回線(ポケットWifi)
以上、IPアドレスの基本が分かると、一番重要なポイントはどこにあるのかは歴然としていますね^^
そう「グローバルIPアドレスをアカウントごとにしっかり分ける」という事が重要になります!
ここで、重要なポイントが前述の「固定IPアドレス」を利用するという事です。
以前、Amazonの大々的な取締りによりAmazonのアカウントサスペンドが大量発生した事がありました。
この際、悲劇を見たのが複数アカウントに「動的IPアドレス」を利用していて、かつ「過去にアカウントサスペンドになって人のIPアドレスが悲運にも割り当てられていた」人々でした。
これらの人は、過去のアカウントサスペンドを受けた同一人物が運営しているアカウントという誤解により、Amazonからアカウント停止を受けたことは有名な話です(その後、Amazonと交渉し契約情報等を提出してアカウントが戻った方もいらっしゃいます)。
このような無用なトラブルに巻き込まれないためにも、Amazonの複数アカウントを作成するときは固定IPアドレスにこだわることオススメします。
※動的IPアドレスでも必ずフレッシュなIPアドレスが付与される業者もあるようなので、動的IPアドレスを利用される場合にはその点は事前に確認しておいたほうがいいでしょう。個人的にはリスクヘッジのために固定IPアドレスしかオススメはしません。
固定IPアドレスのサービスがあるオススメのポケットWifi
IPアドレスの取り扱いは、ポケットWifiの会社によって取り扱いが千差万別のため、きちんと調べてから利用サービスを決めるほうが無難です。
Amazon輸出の複数アカウントに特化した場合にオススメなのがWiMAXのサービス。
この会社はユーザーのあらゆるニーズに応えるため、月額@96円で固定のグローバルIPアドレスを利用することができます!
また、WiMAXと一言に言っても、どこのプロバイダを利用するかによって利用料金が異なる点にも注意です。
例えば2年間の利用を前提とした場合には、目先の月額料金やキャッシュバックに惑わされず、その2年間のトータルコストを必ず計算しましょう^^
WiMAX系のポケットWifiのサービスの利用料金を比較してみましたので、参考までにどうぞ^^
なお、Amazon輸出のアカウント運用目的であれば、毎月の通信量は少なくてOKです。そのため、使い放題以外のプランがあればそちらを優先して書いています。
※サービスによって契約年数の縛りも違うためご自身に合ったものを選んでください。
※各社とも月額料金(特にキャッシュバック)は頻繁に変更していますので、一度ご自身で下記サイトHPの最新情報を確認するようにしてください。
プロバイダ サービス名 |
通信 プラン |
事務手数料 機器代金 |
月額 | キャッシュバック | 実質 月額 |
【So-net モバイル WiMAX 2+】 | 7GB/月 3年 |
3,000円 | 3,595円 | ▲40,700円 | 2,547円 |
GMOとくとくBB | 7GB/月 2年 |
3,000円 | 3,609円 | ▲40,800円 | 2,559円 |
BIGLOBE WiMAX 2+ | 7GB/月 3年 |
3.000円 | 3,695円 | ▲33,000円 | 2,861円 |
【DriveWiMAX2】 | 7GB/月 3年 |
3.000円 | 2,888円 | 0円 | 2,971円 |
BroadWiMAX | 7GB/月 3年 |
3.000円 | 2,726円 | 0円 | 2,809円 |
【novas WiMAX】 | 7GB/月 3年 |
3,000円 | 3,599円 | 0円 | 3,682円 |
カシモWiMAX | 7GB/月 3年 |
3,000円 | <初月> 1,380円 <2~24ヵ月> 2,680円 <25~36ヵ月> 3,379円 |
0円 | 2,960円 |
【3WiMAX】 | 7GB/月 2年 |
3,000円 | 2,980円 | 0円 | 3,105円 |
今のポケットWifi業界では3年契約が基本になっているため、3年契約を前提とするならば【So-net モバイル WiMAX 2+】 がトータルコストの面でオススメです^^
一方で「3年後もAmazon輸出しているかは分からない・・・」と思われる方は、2年契約のGMOとくとくBB と【3WiMAX】 になりますが、コスト面を考えると現状はGMOとくとくBB がベストでしょう^^
Amazon輸出の複数アカウントはリスクと隣り合わせ
この記事をお読みの方は当然お分かりいただいているかと思いますが、Amazon輸出で複数アカウントを保有することは、利益拡大が望める一方でリスクも伴います。
それゆえ、多少のコストが掛かっても、複数アカウント保有の際には今回ご紹介した固定IPアドレスには必ずこだわって実行することをオススメします。
ぴーたろは、まずは2年契約ができGMOとくとくBB をオススメします^^
なお、個人的には複数アカウントを保有しなくてもAmazon輸出では十分に利益を出せると考えていますし、アカウント保護を最重要視しているぴーたろは複数アカウントは一切推奨していませんよー!
あくまで販売戦略次第では必要になる方もいらっしゃると思いますのでご紹介をさせて頂きました^^
ちなみに・・・とある関係者様から聞いたのですが、中国人セラーは1人で10個以上アカウントを運用しているような猛者もいるようですよー(・∀・;スゴイ
その意味では、日本人セラーはまだまだおかしな方向に行ってない気もしますね 笑
以上、Amazon輸出の複数アカウント保有時に気を付けたいポイントでした!
それではー♪
お世話になります。
いつもブログ楽しく拝見しています。
質問があり連絡させていただきました。
この度、Amazonパフォーマンスチームから出品したフィギュアが偽物ではないかと警告のメールが来ました。
購入者から苦情があったみたいです。
販売したのはクレーンゲームの景品であるプライズ商品です。
そして今回サプライヤーからの請求書を提出してくださいと言われました。
しかし、販売した商品はリサイクルショップでの仕入れのため請求書がありません。
レシートではダメだと思います。
何か策はありませんでしょうか?
お忙しいと思いますがお力添えをいただけませんでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。
あべさん
こんにちは!
なかなか難しいケースですね><; ちなみに中古出品をされていたケースでしょうか? 正規のInvoiceが提出できない場合は事情を説明するほかに手がないと思いますが、非売品である旨をきちんと伝えれば追加調査に動いてはもらえるはずです。 今回はASIN単位の警告と思いますので大事に至っていませんが、同様の商品があれば少し注意したほうがいいかもしれませんね。。 すいません、ご期待の回答になっていないと思われますが、Amazonと争う姿勢ではなくあくまで誠実に連絡をするように注意して頑張ってみてください! また良ければ結果を共有いただけると幸いです。
ぴーたろさん
こんにちは(^^)
ブログを拝見し、アマゾン輸出について勉強させていただいております。
諸所の事情で固定IPの取得ができるモバイルルーターを探しておりましたので参考に記事を読ませていただきました。
そうするとおすすめするプロバイダーのご紹介がありましたので、【So-net モバイル WiMAX 2+】と「GMOとくとくBB」のカスタマーサービスに確認の連絡をしましたところ、両サービスとも固定IPのサービスはオプションでもないとのことでした。
おかしいなと思いつつ、更に調べたところ、記事中にありますように「グローバルIPアドレスオプション(WiMAX 2+用)」は端末の設定変更でサービスを受けることは可能なのですが、そのサービス会社に問い合わせをしたところ、確かにグローバルIPを提供するオプションなのですが、固定IPではなく、電源のON/OFFでIPアドレスが変わってしまうとのことでした。
結局固定IPアドレスを提供する会社を確認することができなかったのですが、私の質問の仕方が悪かったのか、なにかこれについてご存じでしたら情報をいただけますでしょうか?
よろしくお願いいたしますm(__)m
いわたさん
こんにちは^^
ご記載の内容、どのようにご質問されたのか分からないのでコメントが難しいのですが、グローバルIPアドレスを既存の方と共有することがないという意味で問題ないですよー^^
そこまで敏感になる必要はないとは思いますが、実際IPアドレスが原因でアカウントが問題となる事例も耳にするので、不安であればIPを共有しないものがオススメですね♪
ご返答ありがとうございます(^^)
プロバイダーには固定IPのサービスがあるか否かの観点で聞いたのですが、回線元のUQコミュニケーションズにそもそも固定IPのオプションがないということですので、どうしようかと悩んでおります。
固定IPにこだわってみたいのでもう少し探してみたいと思います。
ご丁寧にありがとうございました。
いわた
いわたさん
ビジネス規模が大きくなるほど、妥協なく安心な方法取りたいですね!!
またいつでも遊びに来てください~(/・ω・)/