ぴーたろです^^
サラリーマンの方が副業でお金を稼いでいる場合、そこで得た所得は20万円を超えれば確定申告をする必要があります。
(参考)
Amazon輸出と税金~所得税入門講座~
特にマイナンバーが導入されてからは、海外の口座から日本の口座にまとまったお金を送金する度に、金融機関から送金内容の通知が来たりすることも増えてきました。
所得を隠しても税務署さんに数年泳がされて後で加算税や延滞税を徴収され結局大きな損失になるので注意です。
確定申告を自分でするための方法もまとめています。
(参考)
Amazon輸出・eBay輸出の確定申告を自分で行う方法と注意点(青色申告をしよう!)
そのため、Amazon輸出やebay輸出で発生した取引を記帳する必要が出てくるのですが、個人の方がこの記帳を行うためにオススメのツールをご紹介しておきます。
ぴーたろ
会計士という職業ですので、ぴーたろは記帳にはうるさいですよー 笑
今回はAmazon輸出やebay輸出等の個人輸出に役立つ観点から、徹底的に記帳ツールを比較しています!
もくじ
オススメ記帳ツール1位 「MFクラウド」
まず個人的に一番オススメなのが、マネーフォワード社が提供するMFクラウドというツールです。
ぴーたろ
- タイプ:クラウド型
- 料金:月額980円(フリープランあり)
- 消費税対応:◯
- 法改正対応:◎
- サポート体制:メール・チャットサポート
ぴーたろ
<タイプ>クラウド型
こちらの記帳ツールは完全クラウド型ですので、記帳のためのソフトウェアをパソコンにインストールする必要がありません。
ぴーたろ
そのため、インストールの手間がかからない上、パソコンの容量を使用しないため、パソコン動作を重くすることもありません!
<料金>月額980円
このツールの魅力はなんといってもその料金。
月払い料金であれば月額1,280円のところ、年間払いにすれば月額980円と非常にお得です。
この月額で、銀行明細やクレジットカード明細の自動取込・自動仕訳ができてしまうのは目からウロコでしょう。
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特に個人輸出セラーの方は、クレジットカードを利用した仕入もたくさん行うことが想定されます。
この場合、クレジットカード明細の自動取込だけでも膨大な入力時間を節約できます。
また、年間50仕訳までであれば、完全無料のフリープランでも対応できます(データの保存期間などの制限はないため、本当に普通に使い倒せます)!
取引量が少ない方はフリープランから始めれられてもいいと思います。
<消費税申告対応>集計のみ対応〇
この月額980円のプランでは、消費税申告には完全対応はしていません。
しかしながら、消費税の集計機能が搭載されているため、輸出売上が100%の人はこの情報だけで十分に消費税申告書の作成が可能です。
課税売上割合が95%以上のケースであれば、全額仕入税額控除できますからね^^
(参考)
Amazon輸出と税金~消費税入門講座~
ぴーたろ
<法改正>完全無料対応◎
クラウド型のツールですので、法改正などが行われた場合、完全無料で自動的に法改正の内容がアップデートされます。
ぴーたろ
後述しますが、記帳ツールによっては、法改正のたびにツールのアップデート料金がかかったり、ソフトを買い替えなければならないという、非常に時代遅れのものもまだまだ存在しています。
ぴーたろ
そのため、このポイントは必ずチェックするようにしてください(個人的には知識のないユーザーを餌にするような改正に対応できないツールは早く消えるべきと考えています)。
消費税率変更の際にも、このような法改正対応のツールであれば追加料金などもかかりませんでした。
<サポート体制>メール・チャットサポート
月額980円のプランでは、メールサポートに加え、チャットでリアルタイムのサポートも受けることが可能です。
直観的に分かりやすい作りになっていますが、使い方や設定に分からないことがあれば随時質問ができる体制が整っています。
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通常このような記帳ツールは、使い始めに疑問を解消すればあとはルーティンの入力作業になります。
30日間のチャットサポートでも十分すぎるサービスと言えるでしょう。
オススメ記帳ツール2位 「freee(フリー)」
続いて2番目にオススメなのが、クラウド型会計ソフトの先駆者である【会計ソフトfreee(フリー)】 です。
60万人を超える利用者を誇るクラウド型会計ソフトの最大手です。
- タイプ:クラウド型
- 料金:月額980円(フリープランあり)
- 消費税対応:△
- 法改正対応:◎
- サポート体制:メール・チャットサポート
<タイプ>クラウド型
freeeもMFクラウド同様、クラウド型の記帳ツールですので、記帳のためのソフトウェアをパソコンにインストールする必要がありません。
インストールの手間がかからないため会員登録さえすれば即時に使用可能で、パソコン動作を重くすることもありません!
<料金>月額980円
料金も年間払いにすれば月額980円とMFクラウド同様に非常に低コストです。
また、銀行明細やクレジット明細からの自動取込・自動仕訳機能がついている点もMFクラウドに負けていません。
なお、freeeにも無料で使用感覚を体験できるフリー版が用意されています。
MFクラウドと違ってデータ保存期間が1ヵ月とあくまで体験版という位置づけになっています。
ぴーたろ
<消費税申告対応>非対応△
freeeでは、月額980円のプランでは消費税申告に非対応です。
この点、税理士さんによっては消費税申告に対応しているスタンダードプラン(月額1,980円)の導入をお願いされるケースがありますので、この点は料金面でMFクラウドに軍配があがるでしょう。
ぴーたろ
ただし前述のとおり、Amazon輸出やebay輸出においては基本的にすべてが輸出の売上げとなります。
仕入れ取引の課税・非課税・不課税の区分さえきちんとできていれば究極的には特に問題なく消費税の申告書は作れてしまいます。
そのため、課税区分の分類さえ正確にできていれば、期末の仮払消費税勘定の残高が還付金額に一致してきます(登録国外事業者の徴収分の消費税還付を除く)。
とはいえ、こればかりは契約をしている税理士さんの判断次第なので、freeeを使われる方は事前に税理士さんに相談してみてください。
<法改正>完全無料対応◎
クラウド型のツールですので、法改正などが行われた場合、完全無料で自動的に法改正の内容がアップデートされます。すばらしいですね!
<サポート体制>メール・チャットサポート
freeeも有料プランであれば、メールとチャットサポートがついています!
会員プランによって、返信の優先度合いが変わるようですがその点は仕方ないですね。
ぴーたろ
これは正直、freeeのサービスが不十分というよりは、MFクラウドのサービスがすごいという印象です。
オススメ記帳ツール3位 「弥生青色申告オンライン」
- タイプ:クラウド型
- 料金:月額666円
- 消費税対応:◎
- 法改正対応:◎
- サポート体制:なし
<タイプ>クラウド型
弥生会計といえば、会計ソフトの大御所といったイメージで、過去からインストール型のソフトを家電量販店等で大量販売していました。
会計ソフトというと、この「弥生会計」が一番有名でしょう。
ぴーたろ
クラウド型の会計ソフトの台頭により、弥生会計からもオンラインタイプのツールが提供されており、それがやよいの青色申告オンライン です。
<料金>月額666円
料金は月額666円とお得なうえ、今なら1年間の無料使用期間がついています。
なお、MFクラウドやFreee同様、銀行明細やクレジット明細からの自動取込機能がありますが、弥生会計の場合は提携先の外部の会社のサービス(Money Look等)を経由する必要があり、多少の面倒さとセキュリティへの不安が個人的にはあります。
ぴーたろ
<消費税申告対応>対応◎
弥生青色申告オンラインであれば、消費税申告用の書類もこのツール一つで作成可能です。
また、税理士事務所によっては弥生会計ソフトにしか対応していない場合もあります。
ぴーたろ
そのような税理士事務所にお願いをする場合もインストール型の弥生会計シリーズを使っていれば安心です。
この辺りは、老舗の会計ソフトの強みが出てますね^^
<法改正>完全無料対応◎
クラウド型のツールですので、法改正のアップデート対応です。すばらしいですね!
<サポート体制>サポートなし
月額666円のセルフプランの場合、サポートは一切つきません。
このポイントなのですが、実際に色々な会計ソフトを使ったことがある方は分かると思いますが、弥生会計は直観的に操作がしにくい(会計のこと最低限わかってないと使いにくい)印象です。
そのため個人的には初めて会計ソフトを導入される場合には、最初は月額1,000円のベーシックプランが無難かと思います。
ぴーたろ
ベーシックプランを選択すれば、メール・チャットに加え電話サポートまでついてきます。
ライトプランにはサポートは一切ありませんので、この点はMFクラウドやFreeeの方に軍配が上がります。
ぴーたろ
絶対に買わないでほしい記帳ツール
逆に、みなさんにはオススメしない記帳ツールも書いておこうと思います。
(有名な故に買ってしまう方が多いと思いましたので・・・)
それはズバリ、弥生会計のインストール型のソフトウェアです。
こんなやつ。。。
ヨドバシやヤマダなどの家電量販店に行くと見つけられると思います。
ぴーたろ
インストールするタイプの最大のメリットは、クラウド型と違ってインターネットに接続しなくてもサクサク利用できる点です。
しかし、今時インターネットが使えない環境でパソコンの作業をすることはあまり想定されませんよね。
ぴーたろ
また、このインストール型の最大のデメリットは、サポート期間が終了すると法改正のアップデートが一切行われない点です。
会計ソフトにあまりなじみがない方は、このようなインストール型のソフトは買い切り型に見えてお得(というか、そんな売り文句で売られてますw)に見えるのですが、、、
ぴーたろ
今年飲食店をやっている友人から相談を受けた際の写真なのですが、こんな更新請求書が送られてきているようです。28,080円って・・・正直高いですよね・・・
ぴーたろ
これは古いバージョンの会計データを新しいバージョンのソフトでは読み込めないというおそまつな(というか完全に更新目当ての)仕様になっていることが原因です。
消費税が5%から8%に引き上げられたときに、この問題に直面したユーザーが非常に多く、結局クラウド型の記帳ツールにユーザーが流れた経緯があります。
以上より、実際の使用者の声や現場のからくりを知っているぴーたろは、クラウド型の会計ソフトをオススメします^^
Amazon輸出・eBay輸出オススメ会計ソフトのまとめ
ここまでの情報をまとめておきます^^
オススメ | 1位 | 2位 | 3位 |
ソフト名 | MFクラウド | freee | やよいの青色申告オンライン |
タイプ | クラウド | クラウド | クラウド |
月額料金 | 980円 | 980円 | 666円 ※初心者は1,000円プラン推奨 |
消費税申告対応 | ◯ | ✕ | ◎ |
法改正対応 | ◎ | ◎ | ◎ |
サポート | ◎ | ◯ | ✕ |
なお、「まだ利益も出てないし、記帳にお金はかけたくない・・・」という方も現実にいらっしゃるかと思います。そんな方は、前述のMFクラウドのフリープランを使い倒しましょう^^
仕訳の数には限りがありますが、データの保存期間に制限がありませんので本当にオススメです(しかもサポート付きです)。
ぴーたろ
また、会計ソフトは変更をするとデータの移行や使い方を1から覚える作業など非常に煩雑なことが多いので、まずはそれぞれのソフトの無料試用期間を試してみて、ご自身に一番合うものを探していただいてもいいと思います^^
ぴーたろ
今回はぴーたろと同じAmazon輸出やebay輸出セラー向けの方に特化して、会計ソフトを比較してみました。
まだ記帳をされていない方は、この機会に是非問題解決しておきましょう!
それではー♪
【番外編】記帳の方法が分からない・確定申告を丸投げしたい方
ここまで、ご自身で記帳対応をする前提でお話をしましたが、中には自分で記帳をしたくないという方もいらっしゃると思います。
- そもそも記帳や確定申告の方法が分からない
- 面倒な記帳や確定申告はプロにお願いして自分はビジネスに専念したい
そのような方は、個人事業主専用の確定申告サービスを利用するのがオススメです。
記帳代行・確定申告にかかる費用は、売上高や記帳のボリューム(領収書の数等)などにも左右されるため、まずはご自身の現状をお伝えし見積もりをとってみてください。
見積自体は無料でなので、まずはご自身のビジネス規模でかかる費用を確認してみてもいいと思います^^
>>個人事業主専用 確定申告費用の無料見積りサービス
もちろん、このような単発依頼ではなく、しっかりと税理士と契約して対応するものOKです。
その場合は「記帳代行」と「確定申告」両方をお願いしたい旨をきちんと伝えて見積もりをとりましょう!
(参考)
副業のAmazon輸出ビジネスでは税理士は必要なのか?
それではー♪
いつも楽しく読ませていただいております。
持続化給付金に伴う修正申告について、質問があります。
私は副業で小規模でamazon輸出を行い、昨年は年商で300万ほどでした。
今まで、もったいないことに面倒くさがって雑所得で計上していました。
今はわけがありamazon輸出をお休みしているのですが、調べたところ所得の面では持続化給付金の条件に合致することがわかりました。
しかし、私は副業での雑所得計上だったので、事業所得での修正申告を考えています。
amazon輸出における修正申告において、気を付ける点などありますでしょうか?
Yさん
こんにちは^^
Amazon輸出固有の注意点などはありません。
通常の修正申告(ないし更正)の手続きに則って対応が必要です。事業所得であれば収支内訳書の作成も必要になります。
持続化給付金は国税側も最近調査を始めていて、不正と見做されるとペナルティーもあります。
※今回のような修正申告は特に調査対象になるリスクが高いので、正確な申告を心がけてくださいね^^ 不安であれば税理士にお願いするほうがベターです(最終的に印鑑も押してもらえます)。あくまで自己責任でお願いしますね!
いつもご丁寧なご回答、ありがとうございます!
不正受給が後をたたないと聞いておりますので、国も当然そういう姿勢になりますよね。自己責任で問題の内容に申告いたします!
再起のYさん
とんでもないです。
同じようなご質問既に10件以上頂いているので・・・笑
申告頑張ってください!
いつも大変参考にさせて頂いております。
一点だけお伺いしてもよろしいでしょうか?
輸出だけでなく、国内販売もある場合にはやよいが良いというのはどういったメリットがあるからなんですか?(勉強不足ですいません…)
ついひと月ほど前から欧米輸入販売を始めたところでして、ぴーたろさんのブログを拝見し輸出にも興味を持っている者です。年も変わり、ちょうど会計ソフトを導入しようと思っていた矢先でこちらの記事を拝見し、質問させていただいた次第です。
お時間ある時にご教授頂ければ幸いですm(_ _)m
ねるさん
こんにちは^^
国内物販や輸入物販をされている方は輸出一本の方に比べて消費税の計算が複雑になります。
その場合、消費税申告にも対応しているソフトの方が使い勝手がいいので弥生会計をオススメしてますね。
基準期間(一般的には2年前)の課税売上高が1000万円を超えない程度の副業であったり、消費税申告は税理士に丸投げするという事であれば、使いやすいMFクラウドでもいいと思います♪
ぴーたろさん
なるほど、ありがとうございました!!
ねるさん
参考になったら良かったです^^
税理士によってソフトの指定がある場合もあるので、ご自身の状況に合わせて一番いい会計ソフトを見つけてみてください!