ぴーたろです^^
Amazon輸出で出品をしていくにあたっては、
●Professional Seller(大口出品)
●Individual Seller(小口出品)
このいずれかの方法で出品を行うことになります。
(参考)Amazon輸出の始め方STEP2~Amazonのセラー登録をしよう~
ここでは、大口/小口の概要・メリット・変更方法を解説していきます。
Amazon輸出には副業で取り組まれる方が多いと思いますので、ご自身の立場に合わせてどちらの出品方法をとるか検討をしてみてください。
もくじ
Amazon輸出 Professional Seller(大口出品)とIndividual Seller(小口出品)の概要
大口出品は、”Professional”の文字通り、本格的に販売を行う人向けに用意された出品方法で、小口出品はそこまでの販売を目的としていない出品方法です。
それぞれのアカウントの違いを以下にまとめましたのでご覧ください。
小口出品 | 大口出品 | |
A手数料 | $0.99/1品 | 月額$39.99 |
B出品方法 | 1品ごとの出品 | CSVファイルによる複数一括出品が可能 |
C受注管理 | Web画面での管理 | レポートを利用した管理が可能 |
D利用可能機能 | セラーセントラル上の機能のみ | 多種のレポートとAPIの利用が可能 |
E広告 | 出稿不可 | 出稿可能 |
それぞれ解説をしていきます。
大口販売と小口販売の手数料の違い
まず、これからAmazon輸出を始められる方にとって、一番気になるところはAの手数料かと思います。
表のとおり、小口出品であれば1品売れる度に100円前後の手数料が発生し、大口出品であれば月額料金として4000円程度の手数料が発生します。
これによって利益計算の算定式が変わってきますので、まず手数料の違いは正確に把握をしておきましょう。
(参考)Amazon輸出の利益計算方法(無在庫販売)
大口販売と小口販売の出品方法の違い
次に、BとCについては、実際にAmazon輸出を始められなければイメージが沸きにくい部分かと思います。
まずBについては、Amazon上で出品手続きを行うにあたっての煩雑さが関係してきます。
小口出品であれば、新しい商品を扱うにあたっては、毎回Web上で出品条件等を設定し出品作業を行う必要があります。
一方で、大口出品の場合は、AmazonからダウンロードしたCSVファイルを利用して、100品でも1,000品でも好きな数だけ、新しい商品を一括で出品できてしまいます。
この一括出品方法は最初は少し難しいのですが、慣れてしまえば特に無在庫販売で大きな威力を発揮します(というより、無在庫販売で大きく稼ぐことを考えられている場合には、この方法での出品はマスターすることが必須でしょう)。
(参考)Amazon輸出 テンプレート(CSV)を使用した一括商品登録の方法
大口販売と小口販売の受注管理の違い
次にCについては、注文の管理などについて、セラーセントラルの管理画面のみで行うか、それに加えてレポートを利用できるかの違いになります。
これについても、大量の注文や在庫を管理していくことを想定した場合、Web上の画面だけでは対応しきれない場面がいつか必ずやってくると思います。
大口販売と小口販売の利用可能機能の違い
Dについてはさらにテクニカルな部分になるのですが、Amazon輸出を行うにあたって、APIを利用してAmazonから必要な情報を抽出したい方は大口出品を行う必要があります。
Amazon輸出のために独自にツールを開発したり、APIを利用したツールを利用したい場合には、大口出品が必要となるケースが考えられます。
特に、Amazon輸出で本格的に収入を得ようと思うと大なり小なりツールの利用は必ず通る道です。
ツールの中にはMWS(AmazonマーケットプレイスWebサービス)というAPIサービスに接続しなければ使えないものもあるため、ツールを使いこなしたい人は大口販売がベストな選択になります。
(参考)Amazon輸出厳選有料・無料ツール
大口販売と小口販売の広告出稿の違い
Amazon輸出ではSponsored Products(スポンサープロダクト)と呼ばれるAmazon内の広告出稿が可能です。
これは初心者を脱却できた後に取り組んでいただきたいのですが、独自ブランドの商品などを販売する時には、この広告出稿をして売上を伸ばすことは重要なスキルのひとつとなります。
この広告出稿をするための要件として、大口販売のアカウントが必要となります。
(参考)Amazon輸出セラー広告のSponsored Products(スポンサープロダクト)出稿方法
Professional Seller(大口出品)のメリット
Professional Seller(大口出品)のメリットは、なんといってもAmazonが用意している種々の機能を100%利用して販売に取り組める点にあります。
長期的にAmazon輸出で稼いでいこうと考えられている方は、上述の種々のレポートを上手に使いこなすことはマストな技術になってきます。
ぴーたろもAmazon輸出を始めた早期の段階から各種レポートを自分の利用しやすい形に組み替えて、業務を効率化させてきました。
また、手数料についても、月額$39.99と固定的であるため、大量に販売をすればするほど手数料の回収が可能な形になっています。
一見、小口出品の方が実際の売上に応じた手数料が発生するため低リスクに感じますが、このような時には必ず実際に計算をして判断をしていきましょう。
$39.99(大口手数料)÷$0.99(小口手数料)=40.39
つまり、月間で41品以上の売上が立つ見込みであれば、大口出品をした方が手数料的にもお得ということですね。
実際に販売をしてみなければ41品目という数字がピンとこないかもしれません。
1か月が30日と想定すると、1.3個/日の販売、即ち3日で4個程度の販売ができる力があれば大口出品のメリットが発生してきます。
参考までにぴーたろの輸出開始5か月目の実績では、41品の売上は1日で達成できています。
ただ、商品の販売数については、販売の戦略によって大きく左右されるところですので、ご自身の販売戦略も考慮に入れて考えてみてください(こちらも参考までになのですが、商品を月に10個程度販売して100万円以上稼いでいるセラーさんもいらっしゃいますよ^^)。
Individual Seller(小口出品)のメリット
月間の販売数が少ない方にとっては、Individual Seller(小口出品)にも一考の余地があります。
Amazonが提供してくれる機能に制限が与えらえれますが、そもそも出品数が少ない方にとってはそこまで大きな問題とならないでしょう。
また、上述の計算の通り、販売量が40品目以下であれば、手数料の観点からも小口出品が優れていることに加え、初心者にとっての最大のメリットは、売上に応じて手数料が発生する以上、売上が0であれば手数料も0となるところに安心感を覚えるのではないでしょうか^^
輸出を始めるにあたって、「本当に自分が出品した商品が売れるの?」と疑問を持っている方にとっては、ひとまずIndividual Seller(小口出品)を選ぶのも一つの手段かと思います。
ぴーたろの結論、迷ったら大口出品
以上、Professional Seller(大口出品)とIndividual Seller(小口出品)の違いとそれぞれのメリットを解説していきましたが、あなたが今どちらの出品形態をとるか迷っているなら、ぴーたろはProfessional Seller(大口出品)としての出品を強くお勧めします。
実は上表はAmazon.comのヘルプページを日本語に翻訳して作成しているのですが、そのヘルプページのProfessional Seller(大口出品)の詳細な解説を読んでいくと、Professional Sellerの特徴として、Featured Merchantの権利が発生するとの記載があります。
このFeatured Merchantという称号なのですが、これはAmazon上のカタログページで、カートを獲得するための大きな要件となっているものです。
詳しい解説はAmazon輸出カート獲得のために実践すべき7つのことに譲りますが、カートの獲得はAmazon上で販売を成功させるためには重要なポイントですので、その点でProfessional Seller(大口出品)を選択しなければ、売上を効率的に伸ばしていくことも難しいとぴーたろは考えています。
また、Amazon輸出はここ1、2年で始まったビジネスではありません。
すでにたくさんのライバルが存在している市場において、自分だけAmazonの提供している機能を最大限に利用することなく販売を続けるのは、丸腰でAmazon輸出市場に乗り込むことと同じなのではないでしょうか(すこし大げさに言い過ぎかもしれませんが、ぴーたろはその辺はシビアに考えています^^)。
また、大口出品を選択すると嫌でも月額料金が発生してきますので、「最低でも手数料分は回収してやる!」とAmazon輸出を本気で勉強するきっかけにもなりうるのかなーとも考えています^^
副業でAmazon輸出に取り組まれる方も、最低でも月10万円くらいはコンスタントに稼いでいく将来像を考えれば、月々4,000円程度の手数料は長い目で見ればすぐに回収ができてしまう金額のはずです^^
最初は少しばかり赤字でも、長期的に稼ぐための初期投資だと思ってしまえば気持ちも楽になるかと思います^^
※ただ、新規セラー登録の際には、大口出品の手数料は1か月~3か月程度無料キャンペーンになっていることが多いので、その期間は手数料の発生もなく販売に取り組めます^^
とはいえ、小口出品に興味がある方、やはり最初は小口出品からスタートしたい方は、無理に大口出品から開始する必要もありません^^
大口から小口、小口から大口への変更は非常に簡単に切り替えが可能ですので、悩んで次のステップに進めないくらいなら小口出品からスタートしていきましょうね!
大口出品と小口出品の切り替えの方法
Amazon輸出を始められてから、大口出品と小口出品の変更をしたくなる場面もあるかと思います。
その際の手続きは以下の通りなので参考にしてみてください^^
まずはセラセン右上のSettingをクリック!
次に、画面左側にご自身の大口・小口の出品状況が表示されていますので、確認ができたらManageをクリック。
※今回は大口のため、Professionalと記載されています。
すると、大口から小口なら「Downgrade」、小口から大口なら「Upgrade」と変更ボタンが表示されますので、ここから出品スタイルを変更しましょう^^
まとめ
以上、Amazon輸出の大口出品と小口出品に関する解説でした^^
ぴーたろは悩まずに大口を選んでしまったのですが、ここは結構悩まれる方も多いようなので詳細に書いてみました。
選択後の変更も非常に簡単なので、まずはあやまり思いつめずに選択をしてみてくださいね^^
出品方法が決まったら、Amazon輸出の販売方法をどんどん吸収していきましょう!
>>Amazon輸出初心者の始め方講座
それではー♪
コメント失礼します。
大口出品の場合、しっかりとした事業者であることを証明できるような日本国内の事業者届け又は納税者番号などの提出を求められたりする場合があるときいたことがあります。(国によってかもですが、確かヨーロッパであったかと思います)
実際にはございますでしょうか。
お手数ですが、よろしくおねがいします。
ムトリックスさん
こんにちは!
大口販売自体は個人でも法人でも問題なくアカウント作成できます^^
※しっかりとした事業者という定義が、個人か法人かでは判断つきませんしね 笑
欧州はVAT番号が求められるケースが増えていますので、その点では納税者番号が必要です。
越境ECは現在進行形で法整備が進んでいるため、今後状況が変わる可能性はあります!