ぴーたろです^^
今回はAmazon輸出セラー広告のSponsored Products(スポンサープロダクト)での大きな2つの広告方法の違いについてご説明します。
※Sponsored Productsの概要や実際の使い方はこちらの記事を参照して下さい。
Amazon輸出セラー広告のSponsored Products(スポンサープロダクト)出稿方法
Sponsored Productsで設定をできる広告の種類は以下の2つに分かれます。
●Automatic targeting(オート ターゲティング)
●Manual targeting(マニュアル ターゲティング)
セラー広告はあくまで広告費用が発生する有料のサービスになりますので、実際に広告を出稿するときには無駄のないように最低限の費用で最大の広告効果を生み出したいところです。
そこで、今回はこの2つの出稿方法の違いと、実際のAmazon輸出での2つの広告手法の使い分けの方法をご紹介します。
あくまで広告の方法はご自身で自由に決定できますので、広告戦略を考えるうえでのヒントになれば幸いです^^
もくじ
Automatic targetingとManual targetingの違い
まずは大きく異なる2つの出稿方法の違いを見ていきましょう!それぞれの特徴を理解すれば、おのずとどのような戦略をとればいいか見えてくるはずです!
Automatic targeting(オート ターゲティング)とは
まず、初めてAmazon輸出でSponsored Productsを利用される場合には、このAutomatic targeting(オート ターゲティング)を利用した広告の出稿をオススメしています。
このAutomatic targeting(オート ターゲティング)とは、その名の通り自動的に広告が出稿されるシステムで、広告を打つキーワードはAmazon側が全自動で決定してくれるというものです。
例えば、以下の商品についてAutomatic targeting(オート ターゲティング)で広告を出稿することにしましょう。
すると、この商品に対して、お客さんが入力するであろう単語をAmazon側が自動で考えてくれて、自動的に広告を出稿してくれることになります。
この場合・・・
Matcha
green tea
oganic matcha
japanese tea
・
・
・
といった具合に、Amazonが自動でキーワードを考えてくれるということです。
このキーワードに対して、同じ単語を入力したお客さんがいた場合、そのお客さんの検索結果に自分の商品が優先的に表示され、商品ページへお客さんを誘導できるという仕組みになっています^^
Manual targeting(マニュアル ターゲティング)とは
一方、Manual targeting(マニュアル ターゲティング)とは、マニュアルと言っている通り、自分で広告を出稿する単語を設定する方法です。
この場合はAutomatic targeting(オート ターゲティング)とは違い、自分でキーワードを考える必要があるので、ある程度の想像力と経験がものをいいます!
Automatic targetingとManual targetingのメリット・デメリット
Automatic targetingとManual targetingの違いは上記の通りなのですが、それぞれにどのようなメリットがあるのかを考えてみましょう!まったく真逆な広告出稿の方法ですので、メリットとデメリットは裏返しになります!
Automatic targetingのメリット
・キーワードをAmazonが考えてくれるので、広告出稿が簡単
・自分が思いつかない単語でも広告が出稿できるので、多くのインプレッション(お客さんに広告が表示される数)を獲得できる可能性がある
Automatic targetingのデメリット
・コンバージョン(実際に購入される事)に繋がらないキーワードで出稿をされてしまい、広告費用が無駄にかかってしまう可能性がある
※例えば、先ほどの例でいえば、「green tea」という単語でお客さんが探しているのは「抹茶」でなく「緑茶」かもしれないので、「抹茶」の購入につながらないキーワードで広告が出稿されてしまう可能性があります。
Manual targetingのメリット
・コンバージョン(実際に購入される事)に繋がるキーワードで集中的に出稿をすると、少ない広告費で高いコンバージョンを獲得できる可能性がある
Manual targetingのデメリット
・自分でキーワードを考えなければならないため、広告作業出稿に時間がかかる
・自分の思いつくキーワードでしか出稿ができないため、インプレッション(お客さんに広告が表示される数)が限定されてしまう
Automatic targetingとManual targetingの賢い使い分けの方法
それでは、それぞれのメリット・デメリットが理解できたうえで、Sponsored Products(スポンサープロダクト)を効果的・効率的に運用するための基本的な戦略手順をご紹介します。
まずはAutomatic targeting(オート ターゲティング)で出稿をする
まず、初めて出稿をする場合には、Automatic targeting(オート ターゲティング)を積極的に活用しましょう。
Automatic targeting(オート ターゲティング)の最大のメリットである、幅広いキーワードの出稿をすることによって、広告掲載後にそれぞれのキーワードに対するインプレッション数やクリック数、コンバージョン率などを情報を集めることができます。
まずは、どのようなキーワードでの広告が有効かを数字で把握するために、情報収集を行うことが目的でAutomatic targeting(オート ターゲティング)を活用します。
次に、Automatic targeting(オート ターゲティング)の結果を分析する
例えば、ある商品をAutomatic targeting(オート ターゲティング)で2週間広告をした場合の結果が以下の通りであったとします。
キーワード | インプレッション | クリック数 | 購入数(コンバージョン) |
A | 20 | 2 | 1 |
B | 100 | 25 | 9 |
C | 250 | 4 | 0 |
D | 5 | 0 | 0 |
この場合、最も広告の表示回数が多いのはCというキーワードですが、結局Cというキーワードで広告をしても、お客さんの購入にはつながらないということが分かります(むしろ、4クリック分の広告費だけが発生してしまっています)。
一方、BはインプレッションこそCに劣りますが、表示された広告が実際にクリックされた回数も高く、実際に購入にもつながった広告になっていることも確認できます。この場合、対インプレッションに対するコンバージョン率は9%(9購入÷100インプレッション)というイメージです。
Aはどうでしょうか?こちらもインプレッションこそは少ないものの、実際に購入が発生しており、クリック数に対するコンバージョン率は50%(1購入÷2クリック)と非常に高い数値になっています。
最後にDについては、インプレッションも少なく、コンバージョンも発生していないという情報が見てとれます。
実際にSponsored Productsを利用すると、これ以上の細かい情報も収集することができますので詳細な分析も可能です。また、より長い期間で広告効果を測定するほうが情報の信頼性は高くなります^^
いずれにしても、Automatic targeting(オート ターゲティング)の活用により情報を蓄積していくことで、このような分析を行う基礎データを入手し、次の戦略に活かすことができます^^
最後に、Automatic targeting(オート ターゲティング)の結果を受けて、Manual targeting(マニュアル ターゲティング)で出稿をする
先ほどの例を見て、AとBというキーワードが効果のある広告であると推測が経ちました。
ここで、最後に最も費用対効果がいい広告を掲載するために使用するのがManual targeting(マニュアル ターゲティング)です。
既に私たちの手元にはAとBという単語の情報が手に入っています。そのため、Manual targeting(マニュアル ターゲティング)ではこのAとBという単語で広告を掲載し、同時にAutomatic targeting(オート ターゲティング)の出稿を止めることで、コンバージョンにつながる可能性が高い広告だけを出稿することができますね^^
Sponsored Productsはあくまでお客さんのクリックに応じて広告費用が発生するシステムです。そのためコンバージョンにつながらない(もしくはつながっても費用対効果が非常に悪い)キーワードで出稿を続けていると、無駄なコストがかかり続けてしまうことになります。
今回の例であれば、Automatic targeting(オート ターゲティング)を続けていると、CやDといったキワードでも広告費用が発生してしまいますが、これを断ち切って、効果のあるAやBのキーワードだけで広告を行えば、費用対効果に優れた広告を行うことができるのです!
出稿に慣れてきたら独自の広告戦略で!
上記の3ステップはあくまで基本的な出稿方法なので、実際に広告出稿になれて来たら、上記の方法に加えて独自のSponsored Productsの使い方を実践してみましょう!
ぴーたろも、基本的な広告出稿は上記のステップで行っていますが、今ではManual targeting(マニュアル ターゲティング)の比重が比較的高くなってきています。
Manual targeting(マニュアル ターゲティング)でのキーワード選定の方法はこちらの記事で詳細に解説をしていますので、参考にしてみてください!
●Amazon輸出実際に売れるSponsored Productsの広告キーワードの選定方法(執筆中)
まとめ
今回はAutomatic targeting(オート ターゲティング)とManual targeting(マニュアル ターゲティング)の具体的な使い分けについて解説しました。
今回ご紹介した
①情報を集める⇒②情報を分析する⇒③効果の高いところに資源を集中させる
という流れを繰り返すことで、少ない広告費で大きな利益を手に入れる技術の基本を身に着けることができます。
Sponsored Productsは中級者以上の方向けの内容となりますが、Amazon輸出で新規商品登録戦略を成功させるために非常に有効な方法ですので、是非ご活用ください。
それではー♪
コメントを残す