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Amazon輸出FBA手数料の計算方法 2021年最新情報と手数料値上げ記録

FBA手数料

ぴーたろです^^

Amazon輸出のFBAセラーさんであれば絶対に逃げられないコストのひとつに「FBA手数料」があります。

ぴーたろ

FBA手数料の最新情報や動向を正確に把握しておくことは、利益計算や仕入判断を行う上でも非常に重要なポイント
(参考)
Amazon輸出の利益計算方法(FBA販売)

このFBA手数料、常に一定だと安心なのですが残念ながら毎年のように料金改定が行われています。

ぴーたろ

基本的には毎年2月ごろが改定シーズン。

単純な金額変更だけではなく、計算式が変わったり、計算ルールが変わることもしばしばです。

2021年改定は6月!
2021年は2020年のコロナ影響により、緊急的な措置としてAmazon側がFBA手数料の改定を6月まで見送ることになりました。

正直、Amazon側の通知文を見ると、値上げを考えていたけど事業者負担を考えて延期という意味にとれる内容ですので、今後の手数料改定には注意が必要です。

そこでこのページでは、Amazon輸出FBA手数料の最新動向をキャッチアップできるように、最新の改定内容と、過去からの変遷や注意点をまとめておきます。

ぴーたろ

ぴーたろ自身の備忘録ではありますが、参考になれば幸いです。
改定されるのはFBA手数料だけではない
FBA手数料の改定に合わせて、在庫保管料カテゴリー手数料の見直しも行われることも多いです。

改定が入った場合は合わせて書き残しておきます。

FBA手数料の計算方法のおさらい

まずは初心者の方向けに大前提のFBA手数料の計算方法をおさらいしておきます。

ぴーたろ

「FBA販売って何?」という方はこちらをどうぞ。
(参考)
Amazon輸出の「無在庫販売」と「FBA販売」は結局どっちがオススメなのか?

FBA手数料というのは、AmazonのFBAという出荷サービスを使う販売形態ですが、FBAを使う事で発生するコストは以下のとおりです。

  1. FBA手数料
  2. 在庫保管料
  3. 長期在庫保管料

それぞれ簡単に復習しておきます。

FBA手数料

まず最重要なのがFBA手数料です。

これは商品が1個が売れて出荷されるとその都度発生する費用になります。

逆に言うと、商品が売れるまではかかることはありません。

Amazonの倉庫側の出荷負担が大きいため、商品の大きさや重量が大きいほど手数料は高くなります。

ぴーたろ

重さや体積にもよりますが、通常は250円~600円程度。

各商品ごとの手数料を事前に確認したい場合はカリキュレーターにASINを入力すれば検索もできます。

在庫保管料

次に知っておきたいのが在庫保管料です。

FBA倉庫に商品を送った後、Amazonでは商品が売れるまで在庫を倉庫で保管します。

この保管料が月に1回請求されます。

保管料の算定基礎となる在庫水準は、1か月間の在庫の平均したベースで自動計算される仕組みです。

ぴーたろ

例えばクリスマスシーズンだと、約30cm四方で250円程度取られます。

ぴーたろも最初は数百円~数千円で済んでいました。

ビジネス規模が大きくなり、在庫数量が増えてくると数万円~十数万円レベルになってます。笑

長期在庫保管料

最後に注意したいのが長期在庫保管料です。

これはAmazonのFBA倉庫で長期間売れずに滞留している商品に発生する費用で、通常の在庫保管料に追加で発生する費用になります。

この「滞留」の定義ですが、過去Amazonも変更をしてきて、現在は365日以上滞留が対象になっています。

この長期在庫保管料も月に1回請求されます。

ぴーたろ

約30cm四方で700円程度取られます。

通常の在庫保管料よりも割高になるので、売れない長期滞留するような商品は廃棄するほうが賢明です。

Amazon輸出の最新のFBA手数料

FBA手数料の概要が分かったところで、2020年最新のFBA手数料の改定内容を確認しておきましょう!

今年の変更の重要なポイントだけ述べると以下の通りです。

適用開始日
2020年2月18日
今回の変更ポイント

<FBA手数料>
・全面的に値上げ

<在庫保管料>
・通常シーズンの保管料のみ値上げ

<長期在庫保管料>
・変更なし

今回の改定内容はSmall & Lightプログラム対象商品には適用されませんので念のため^^
(参考)
Amazon輸出 FBA手数料を下げるSmall and Lightプログラム利用方法

FBA手数料は基本的に値上げ

今年もFBA手数料は全面値上げとなりました。

Amazon側は全体として3%の値上げと公表していますが、ぴーたろの取り扱い商材群では余裕で3%以上のインパクトありました。笑

とはいえ、想定の範囲内です。おそらく来年も値上げです。
Amazon輸出 FBA手数料

Amazon輸出を1年以上やっていて、今この話を聞いて「金額なんて試算できない」という方は商品管理を徹底させましょう。

ぴーたろ

月次でFBA手数料プロットするだけでも、意味なく値上げされているケースも少なくないですよー。
※Amazonはこちらから言うまで返金してくれません。

在庫保管料は通常シーズンの保管費が値上げ

在庫保管料は、繁忙期シーズンとそうでないシーズンで手数料が分かれています。

ぴーたろ

クリスマスシーズンに保管料が高いなーと感じたことがある方はそのせいです。

Amazon輸出 FBA手数料

概ね10%程度の値上げになりますので、今年はその分利益が圧縮される点は要認識です!

長期在庫保管料

変更ありません。

Amazon輸出 FBA手数料

FBA手数料改定は過去からの値上げ状況の把握も重要!

このようなAmazon輸出ビジネスの重要な市場ルールは、過去の変遷を理解しておくことも重要だと考えています。

最新情報だけではあくまで定点情報となるため、今後のAmazonの動きが見えてこないからです。

過去情報はAmazon側も削除していくので、参考までにこのページで過去の変遷も簡単に書き残しておきます^^

※過去の文章そのまま転載してるのは悪しからず。笑

2019年のFBA手数料改定

適用開始日
・在庫保管料:2019年2月15日
・FBA手数料・カテゴリー手数料:2019年2月19日
おさえておきたい今回の変更ポイント
<FBA手数料>
・▲FBA手数料は基本的に値上げ
・▲危険物商品はFBA手数料・在庫保管料共に別途計算(手数料割高)
<在庫保管料>
・◯
長期在庫保管料の徴収対象が181日以上から365日以上に変更
<カテゴリー手数料>

・◯特定カテゴリーのカテゴリー手数料が15%から8%に引き下げ
・◯カテゴリー手数料の最低価格が引き下げ

FBA手数料は基本的に値上げ

まず、FBA手数料は値上げです( ;∀;)キャー

ここ数年はずーっと値上げされています。Amazon側も物流を抑えて強気なんでしょうね。

AmazonアメリカではFBA倉庫はロボット化がどんどん進んでいますので、その設備投資代が賄われてるのかもしれません。

いつか投資が回収されて手数料がタダ同然になったらAmazonはさらに勢力強めそう 笑Amazon輸出 FBA手数料なお、見て頂くと分かる通り基本的に値上げですが、Standard Sizeで10オンス(283グラム)以下の商品は値上げされていません

ご自身の取り扱い商品がどのサイズに該当するかは要チェックです!

危険物商品はFBA手数料・在庫保管料共に別途計算(手数料割高)

今回の大きな変更点のひとつですが、危険物商品に対しての手数料は、通常商品とは別の割高なテーブルで手数料計算されることになりました。

※これまでは通常商品と同じ手数料計算でした。

これはFBA手数料と在庫保管料の両方に割高計算が課されます。

<危険物のFBA手数料>
Amazon輸出 FBA手数料先ほどの通常商品のFBA手数料と比べると、1ドル弱割高というイメージでしょうか。

少額商品を売っている人ほどボディーブローのように効いてきそうです。

<危険物のFBA手数料>
Amazon輸出 在庫保管料在庫保管料は、1立方フィート当たり閑散期の1月~9月は0.3ドル割高、ホリデー繁忙期の10月~11月は1.23ドル割高ということになります。

危険物商品を販売する場合はこれまで以上に注意が必要になりました。

長期在庫保管料の徴収対象が181日以上から365日以上に変更

一方、在庫保管料は基本的には据え置きとなりました(上記の通り危険物は例外です)。
Amazon輸出 在庫保管料在庫保管料ってAmazon側の計算なので結構ブラックボックスなんですよねー。

この手の計算が難しい手数料が据え置きなのは個人的には嬉しいです。

また、これまで6か月以上滞留商品に課金されていた長期在庫保管料が、2019年からは12カ月以上滞留商品にだけ課金される仕組みになりました!

これは恩恵を受けるセラーさんいるのではないでしょうか。
Amazon輸出 在庫保管料ただ、これは単純に喜んではダメですよー!

2018年8月からは長期在庫保管料が月次単位で課金されるようになったことで、過去よりも長期在庫保管料が課金されやすくなっていることは過去記事で既に説明している通りだからです。
(参考)
個人輸出 2018年8月月間報告

いずれにせよ、滞留在庫を持つことはビジネス的に大きなダメージになります。ぴーたろ自身も長期在庫保管料は絶対に起こさないようなモデルでビジネスしていますよー!
(参考)
Amazon輸出で売れない商品を抱えてしまう原因とその末路

特定カテゴリーのカテゴリー手数料が15%から8%に引き下げ

カテゴリー手数料は嬉しい改定がありました^^

以下の特定カテゴリーに限りますが、10ドル以下で販売をした商品のカテゴリー手数料が15%から8%に変更されます。
Amazon輸出 カテゴリー手数料Amazon輸出セラーに一番影響がありそうなのは「Beauty」「Grocery」「Health & Personal Care」でしょうね^^

10ドル前後で販売している商品は特にメリットが取れないか検討してみてください♪

カテゴリー手数料の最低価格が引き下げ

最後になりましが、個人的にめちゃくちゃ影響あると思っているのが、カテゴリー手数料の最低価格の引き下げです!

こちら、全カテゴリーが対象になっていて、従来は1ドル(ないしは2ドル)だったカテゴリー手数料の最低価格が全面的に0.3ドルに引き下げられました!

影響があるのはズバリ低単価の商品です。

これまではカテゴリー手数料の最低価格が1ドルでした。

そのため6.66ドル(1ドル ÷ 15%)未満で商品を売ると、カテゴリー手数料が15%以上取られていた計算になっていたんですよね。

しかしながら、今後は2.00ドル(0.3ドル ÷ 15%)未満で商品を売らない限りは、カテゴリー手数料が割高にならない計算となります。

低単価品を売っているセラーさんはたくさんいますよね!

特に最初の段階では、セラー評価を稼ぐために重要な商品だったりもします。
(参考)
Amazon輸出でセラー評価のフィードバックが貰える確率は何%!?

特に、数ドル程度の回転率がスゴい商品を売りまくっている中国人セラー達は狂喜乱舞してるんじゃないでしょうか(´▽`*)

このような薄利多売戦略においては、手元に利益がたくさん残る改定となりました^^

2018年のFBA手数料改定

2018年のFBA手数料改定の時期がやってきましたー!

今回はFBA手数料が引き上げられただけではなく、2017年改定からFBA手数料のカラクリ自体が変わって実質的に大幅な値上げとなっている事実に迫りたいと思います。

この計算方法の変更によって2個以上のオーダーに対してのメリットが一切なくなっています。ぴーたろ個人的にはこの1年間めちゃくちゃ痛かったです 笑

このあたりは気づいていない人も多いと思います。

Amazon側がこっそりおこなったFBA手数料の仕組みの変更は月次報告で詳細に解説しています。
(参考)
個人輸出 2018年2月月間報告

2017年のFBA手数料改定

今年もやってきましたー!FBA手数料の改定です!

FBA手数料は利益に直結する重要なファクターなので、自分の商材の手数料が上がったのが下がったのか、しっかりチェックしていきましょう(/・ω・)/

Amazon輸出 FBA手数料

今回はパッと見た感じ、手数料下がっているようにも見えますよね!

でもこれ実は違うんですよー!!

詳細はまた別の機会でご紹介しますが、FBA手数料の内訳(Pick & Packなど)が開示されなくなったことで、2個以上のオーダーに対しての手数料が1ドル以上上がっている計算になります。

2016年のFBA手数料改定

2016年2月からの料金改定内容が公表されましたー!

今回のFBA手数料の変更については大まかに

①通常サイズの商品のFBA手数料の変更
②大型サイズの商品のFBA手数料の変更
③月次保管料の変更

に分かれて変更が行われています。 実際の変更内容は以下の通りです。 ①通常サイズの商品のFBA手数料の変更 FBA Fee ②大型サイズの商品のFBA手数料の変更 FBA Fee ③月次保管料の変更 FBA fee それぞれの右半分の「Effective ~」となっている欄が変更後の手数料になります。
(通常の出荷にかかるFBA手数料は2016/2/18から、保管にかかるFBA手数料は2016/3/1から変更になります。)

これを見てどのように感じるかは人それぞれかと思いますが、このような時は必ず、具体的な数字に置き換えて考えてることが重要ではないかと思います。

例えば、Non-media商品のStandard-size productのLarge Standard-size(1lb~2lbs)の商品群の取り扱いが多いセラーさんであれば・・・・
今回の改定により、1つの商品が売れることに対して・・・

Order Handling:+$0.0 ($1.0⇒$1.0) Pick & Pack:+$0.2 ($1.4⇒$1.6) Weight Handling:+$0.36 ($1.59⇒$1.95) 合計:+$0.56

の手数料が従前よりもとられてしまうことになりますね!

ここで、1日平均30個の商品が売れるセラーさんを仮定すると、1か月の利益に対して・・・

30個×$0.56×30日=$504!!!!

なんと504ドル、最近は昨年度と比べると円高基調なので、1ドル110円と仮定しても55,440円もの利益が月間でAmazonに吸い取られてしまうことになりますね。

どうでしょうか?

ぴーたろはこれは大きな打撃かと思っています^^;

逆に言うと、無在庫セラーの方や自社出荷セラーの方にとっては、FBAセラーに対してより価格競争力が優位に働くこととなりますが、Amazonは今後FBAセラーを増やしていきたい方向で動いていますので、カート獲得率に今回の改定分は考慮をしてくると容易に想像できますね^^

一方で朗報なのがFBA商品の月次保管料については値下げになるようです!
(2016/9追記:クリスマスシーズンの11月12月の在庫保管料は、この記事の作成後、さらなる手数料改定により実質値上げになりました!
従前:$0.72⇒2016/10から:$2.25
これは大幅値上げなので要注意ですよー!!)

これについては、各セラーさんにより在庫量がまちまちであるため、一度自分が負担している月次保管料を確認してみて、どのくらいコストが削減されるのかを把握しておくことが重要ではないかと思います。

大まかな変更点については上記内容の把握で十分かと思います!

この話については、日ごろからFBAの商品に対する利益がどれだけ出ているのかを把握していない方にとってはちんぷんかんぷんの内容かもしれません。

Amazon輸出に関する利益の計算方法については、また詳細に記事を書く予定ですので、内容が分からなかった方はそちらもご参照ください(自分で利益を把握することは、とても重要ですが、以外と正確に計算できていない人も多いと思っています)!

それではー^^

4 COMMENTS

坂田明郷

こんにちは。

詳しく記載されていて、参考になります。
他の記事も参考にさせて頂きました。

特にこの記事には助けられました。
https://cpa-exporter.com/blog/what-is-reserved/

アメリカのFBA手数料、また変更になりましたね。
https://sellercentral.amazon.com/gp/help/201411300

11月~12月は$2.25です。
他の月は少し下がりましたが、$0.54なんで・・・バランスがw

以上、報告でした。

返信する
pitaro

こんにちは!

コメントを頂きありがとうございます!

FBA手数料(特に在庫保管料)については、コメントを頂いたとおりバラつきがすごいですね^^;笑
Amazon側もクリスマスシーズンは世界中のセラーが大量の荷物を送ってくるので、このような対応を取らなければコスト面で対応ができないということなのでしょうね。。
ちょうどクリスマスシーズンの記事を書いていたので、コメントを頂いた内容も少し加筆しておきます!

お互いクリスマスも頑張って販売していきましょうね^^

返信する
mituo satou

取引が承認されましたが、取引開始方法がわかりません。また取引開始報酬100ドルはいつ振り込まれるのでしょうか・またアマゾンからの返戻金がある予定ですが、それも振り込まれるのでしょうか?

返信する
pitaro

mituo satouさん

こんにちは。
ご質問の内容が不明確なので推測ですが、Payoneerの事をおっしゃられていますか?返戻金とは売上代金のことでしょうか?
また、取引開始報酬$100とは以下のPayoneerのキャンペーン事を指されていますか?
Amazon輸出 Payoneerの手数料と口座開設方法($100キャッシュバック)

Amazonの売上は2週間に一度、ご自身が指定した振込先口座に振り込まれます。ここで、振込先口座をご自身で作ったPayoneer口座に設定しておけば、無事売上代金を受け取れますよ^^
Payoneerのキャンペーンは、このAmazonからの売上代金の受取金額の累計が$100を超えた時に自動的にPayoneerから貰えるキャッシュバックです。

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