ぴーたろです^^
副業としても本業としても人気の個人輸出ビジネス。
その代表のAmazon輸出やeBay輸出で利益が出た場合、基本的に確定申告が必要です。
(参考)
Amazon輸出・eBay輸出の確定申告を自分で行う方法と注意点(青色申告をしよう!)
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一方で、Amazon輸出やeBay輸出をこれから始めようという方から「Amazon輸出(eBay輸出)で脱税は可能ですか?」という質問を頂くことがあります。
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そこで今回はAmazon輸出やeBay輸出で脱税をすることが可能なのか、そして仮に脱税が発覚した時にはどのような罰則やペナルティーが待っているかを確認しておきましょう。
もくじ
Amazon輸出・eBay輸出の脱税の定義
まず、一言に「脱税」と言ってもその方法はたくさん存在します。
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・売上の未計上
・経費のかさまし
・2社間の利益のキャッチボール etc.
税金は個人や企業の「利益」に課税されます。
その利益は上記のとおり計算されるわけですから、売上を少なく見せることや経費を多く見せることで利益を意図的に少なくすることで脱税が行われます。
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後述しますが、一番重い罪になります。
一方、これからAmazon輸出やeBay輸出を始める方にとっての「脱税はできるのか?」という疑問は「売上を少なく見せることが可能か」という主旨かと思いますので、この点について解説しておきます。
Amazon輸出で脱税をすることは可能か?
まずAmazon輸出ですが、Amazon輸出の売上はPayoneerやWorldFirstといった海外口座に2週間に1度のペースで振り込まれます。
(参考)
WorldFirstとPayoneerの2019年版最新徹底比較!結局どっちがお得!?
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その後、我々セラーは自分の好きなタイミングで、これらの海外口座にたまった外貨を円転して、国内の銀行口座に振り込みます。
ここでポイントになるのが、海外口座の外貨は日本の銀行に送金する以外に出金方法がないという点です。
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国税側は金融機関への簡単な問い合わせで我々の通帳を見ることができますので、Amazon輸出の売上を少なく見せるのは不可能と言えます。
なお過去に「PayoneerやWorldFirstから日本の銀行に振り込むまで売上計上しないのはOKと聞いたが本当か?」という質問を頂いたこともありますが、これもNGです。
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こちらも国税の要請などあれば簡単に口座情報を開示することになります。
可能性があるとすれば、国税の調査員がAmazon輸出に詳しくなく、「売上=国内銀行入金額」と勘違いしてくれるケースでしょうが・・・
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2016年まで、Payoneerではプリペイドデビットカード(Master Card)という形で、Payoneer口座の残高をそのままカード利用することが可能でした。
この頃はこのカードを経由してATMから現金を引き出す(銀行を挟まない)ことも可能でしたが、現在はこのサービスは廃止されています。
以上をまとめると、以下のような結論になります。
- Amazon輸出では売上が最終的に国内銀行を通り売上の証拠が残るため脱税不可。
- 国内銀行に引き出す前でも、PayoneerやWorldFirst口座を国税側が確認すれば売上はすべて丸裸。
eBay輸出で脱税をすることは可能か?
一方、eBay輸出で脱税をすることは可能でしょうか。
eBay輸出では、売上がPaypal(ペイパル)口座に入金されます。
Paypal口座に入金された資金は、Paypalから直接日本の銀行に送金するか、WorldFirstを通して為替手数料を抑えながら日本の銀行に送金することになります。
(参考)
eBay輸出 PayoneerとWorld Firstを活用してPaypalの為替手数料を抑える裏技
一方、Paypal口座に入っているお金は多くのサービスで利用することも可能です。
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しかしながら、Paypal自体も先ほどと同様に、金融庁に資金移動業者として登録している会社です。
こちらも国税の要請などあれば簡単に口座情報を開示することになります。
ここからはAmazon輸出と同じ結論ですね。
まとめると以下の通りです。
- eBay輸出の売上はすべてが国内銀行口座に入ってくるわけではない(銀行口座に入る前に使う事も可能)。
- しかしながら、国税側がPaypal口座を確認すれば、売上の未計上は一発で発覚。
Amazon輸出・eBay輸出で脱税をした場合のペナルティー
Amazon輸出やeBay輸出では脱税が非常に困難(きちんと調べれば必ず足が付く)ことはお分かりいただけたかと思います。
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世の中で脱税が無くならないのは、そのしっぺ返しを理解していないことが原因の場合もあります。
上記の事実を知っていても「自分はバレないだろう」と思う事がないように、脱税が発覚した場合のペナルティーも確認しておきましょう。
日本国の脱税ペナルティーの概要
まず、正しい申告をしなかった場合には「加算税」と「延滞税」という2種類の税金がかかります。
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「延滞税」は当初納めるべきであった税金を納めなかった期間に応じた延滞金です。
さらに「加算税」については、申告が間違っていた原因や申告の有無によって以下の3種類に分けられます。
- 過少申告加算税・・・(申告はしたが)申告した所得が少なかったことに対するペナルティ
- 無申告加算税・・・・そもそも申告をしていなかった場合のペナルティ
- 重加算税・・・・・・意図的に所得を仮装・隠ぺいして所得を少なく申告した場合のペナルティ
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意図的に所得を隠した場合はもちろん、意図せず単純に間違えて申告をした場合にも加算税がかかる点はしっかりと認識をしておきましょう。
重加算税
加算税の税率をコンパクトにまとめると以下のようになっています。
過少申告加算税 | 無申告加算税 | 重加算税 | ||
① | 調査通知前までに 修正申告を行った場合 |
0% | 5% | – |
② | 調査通知後、更正・決定予知前に 修正申告を行った場合 |
5% (10%) |
10% (15%) |
過少申告:35% 無申告:40% |
③ | 調査による更正・決定により 修正申告を行った場合 |
10% (15%) |
15% (20%) |
※括弧書きは、以下の場合に適用されます。
- 過少申告加算税:期限内申告税額と50万円のいずれか多い金額を超える部分
- 無申告加算税:50万円超の部分
①は後々自分から気づいて修正申告をしたケースです。
一方②や③は、いわゆる税務調査などが入った場合ですが、②は調査結果が出る前に③は調査結果を受けて修正申告を行ったパターンです。
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特に意図的に脱税を行った場合は、最大40%税金が上乗せされた金額を納税する末路になるのがお分かりいただけると思います。
ぴーたろ
なお上記の税率は、増税部分に対して乗じられるものです。
正しく申告をしていた部分の税金にはペナルティはありませんのでご安心ください。
延滞税
一方、延滞税の税率は以下のようになっています。
納付期限から2ヵ月以内の期間の税率
- 平成30年1月1日~令和元年12月31日までの期間:年2.6%
- 平成29年1月1日~平成29年12月31日までの期間:年2.7%
納付期限から2ヵ月超の税率
- 平成30年1月1日~令和元年12月31日までの期間:年8.9%
- 平成29年1月1日~平成29年12月31日までの期間:年9.0%
当然ながら銀行利子などとは比べ物にならない利率で延滞金が請求されます^^;
脱税の時効は7年。税務署は泳がせて来る
ここで注意しておきたいポイントは「国税は脱税者を泳がせる」という事実です。
見て分かる通り、国税側からすると泳がせれば泳がせるほど延滞税がとれますし、複数年にわたって脱税をするほど税収額は上がります。笑
ぴーたろ
「これまでバレてないから大丈夫・・・」は一番危ないパターンです。
また、国税の時効は通常3年ですが、脱税の意思があるとみなされた場合は特例で過去7年にわたって帳簿をひっくり返されます。
7年分の税金ともなると笑えない金額を納めることになるので要注意です。
さらに、一度国税の調査に引っかかった個人・法人は、それ以降国税側に目をつけられやすいというデメリットもあります。
ぴーたろ
ビジネスをする以上、税金の知識もつけておこう!
以上、Amazon輸出・eBay輸出での脱税の可否と、脱税がばれてしまった時のペナルティーでしたー!
ぴーたろ
脱税は知れば知るほど割に合わない行為であることは間違いないので、そもそも脱税が不可能に近いAmazon輸出・eBay輸出で脱税を試みるのはやめておきましょう。
また、会計の知識が不足した状態で記帳したり申告をすると、意図せず脱税ととられかねない申告をしてしまう可能性もあります。
不安がある方はうやむやにせずに、記帳や決算書・申告書の作成といった業務はプロの税理士に外注することも検討しましょう。
(参考)
副業のAmazon輸出ビジネスでは税理士は必要なのか?
ぴーたろ
それではー♪
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