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Amazon輸出7つのビジネスリスクを事前に理解しておこう!

ぴーたろです^^

今回は、Amazon輸出ビジネスを進めるにあたってのリスクについてまとめておこうと思います。

どのようなビジネスでもリスクはつきもの。

自分が取り組んでいるビジネスにはどのようなリスクが存在しているのかを把握しておくことは、そのリスクをヘッジ(回避)するためにも重要です。

今回は、Amazon輸出ビジネスを進めるにあったって絶対に頭に入れておくべき重要なリスクを厳選してまとめておきますので、是非一度見てみてください♪

ぴーたろ

後で困ることがないように全容を理解しておきましょう♪

カントリーリスク

まず、海外を相手にビジネスをするのでカントリーリスクはもちろん存在します。

ぴーたろ

しょっちゅうある例が、カナダ郵便局のストライキ。

本当に勘弁してほしい。笑

まず大前提として、海外は日本に比べてストライキやデモ、場合によっては紛争なども頻繁に起こっていることは心得ておくべきです。

それらの影響で荷物が止まってしまうことがあり得ます。

また、人災に限らず天災の影響も大きいです。

過去にもハリケーンや寒波影響などでも荷物が止まった経験があります。

非常事態が発生した時の初動に大きな差が出ますので、頭の片隅では理解しておくべきです。

ぴーたろ

荷物の到着が遅れるときはお客さんにすぐに連絡しましょう!

<実際に起こった一例>

為替変動リスク

これはもう、輸出ビジネスを行うにあたっては免れようがありません。

Amazon輸出では、売上代金を外貨で受け取るため、外貨の為替変動リスクを負う形になります。
(参考)
Amazon輸出の為替リスクに注意!為替差損益の正しい考え方

我々輸出事業者にとっては、為替は円安方向に動くほうが、外貨を円転(日本円に両替すること)をするときに手に入る日本円が増えますので嬉しいことになりますね。

では、以下のケースではどちらが好ましいと思いますか?

  1. 1月~12月までの為替が1ドル=80円で一定
  2. 1月~12月までにかけて為替が1ドル=120円から1ドル=100円に下落

ぴーたろ

為替の絶対値だけを見ると、②のほうが円安なので好ましく見えますが、ぴーたろ的に嬉しいのは①です。

Amazon輸出に実際に取り組むと分かりますが、Amazonでは一つの商品ページに複数のセラーが出品する形式となっています。

そのため、他のセラーの価格設定がおかしいと、自分も引きずられた値段をつけないと商品が売れないという事態が発生しがちなんですね。

ここで、①のケースであれば、全セラーが利益の出る範囲で値付けをすることが想定されます。

一方②のケースだと、円高に振れた分、本来高い価格(ドル)で商品を販売しなければ利益が出ない状況であっても、他のセラーが価格改定を怠った場合には、自分だけ高い価格で出品をしても、商品が売れないという事態になることがあるのです。

ぴーたろ

もちろんこの場合、他のセラーは赤字垂れ流し状態ですが、私たちの商品が売れていかないという事態に変わりはありません。

また、外貨を保有している期間が長ければ長いほど為替リスクを負う点も忘れてはいけません

通常、Amazonからの売上代金の入金は2週間に一度ですが、厳密には2週間ごとの入金処理後、私たちの海外口座にお金が入るのは1~5日後になります。

つまり、最短で日本に送金依頼をするケースを考えても、上のケースでは15日~20日程度の為替リスクを負うことになるのです。

ぴーたろ

極端なケースで考えると、1/1に10,000ドルの売上を上げて、その後最短で日本に送金し、1/15に円転ができたケースでも、1/1~1/15までに1ドル=100円から1ドル=80円と円高になれば、100万円の入金が80万円の入金に変わってしまうということですね!

為替は私たちの力ではコントロールできませんので、このリスクを理解してビジネスを進めるようにしましょう!

為替に関してコメントが残っていた成果報告をピックアップしてみたので、読み物程度にどうぞ^^
(参考)
個人輸出 2016年5月成果報告
個人輸出 2016年7月成果報告
個人輸出 2016年8月成果報告
個人輸出 2016年10月成果報告

アカウント停止リスク

次に代表的なのがアカウント停止(アカウントサスペンド)のリスクです。

Amazonというインターネット市場を質の高い状態で維持するため、Amazonはセラーの販売パフォーマンスに常に目を光らせています。

ぴーたろ

セラーにはAccount Healthという、セラーアカウントの健全性を計る指標があります。

このパフォーマンスを高い状態で維持することが求められます。
※特にODRの数値目標1%未満はなんとしても死守してください!

このAccount Healthが悪化した場合、アカウントの一時停止や、最悪の場合アカウントの削除などの制裁を受けてしまいます。

一度アカウントが停止してしまうと、再度のアカウントの復活には非常に手間がかかりますので、販売をする立場に立つ以上、お客様の期待に応えるための責任が伴うことを理解しておきましょう。

最近は、Account Healthだけでなく、規制商品を誤って販売してしまったケースでの即時アカウント停止のパターンも耳にしますので要注意です。

<参考>
Amazon輸出ビジネス成功のために最も重要なのはアカウントの保護!

出品停止リスク

Amazon輸出をしていると、これまで出品していた商品が急に出品できなくなる事態に直面することがあります。

まず多いのが危険物を販売している場合です。
(参考)
Amazon輸出の危険物商品とは?出品できない危険物商品の種類を知る!

ぴーたろ

法律の遵守はもちろん、Amazonのルールに従うのも重要です!

また、次に注意したいのがメーカーや商標の保有者などからの苦情です。

これは最悪の場合、訴訟問題に発展する事態もあるため、特に注意しましょう
(参考)
Amazon輸出の知的財産権・著作権・商標権の問題と対処方法

これまで販売をしていた商品が販売できなくなる。

この場合、無在庫セラーであれば在庫がないので問題はないのですが、FBAセラーの場合は悲惨です。

ぴーたろ

もう販売ができない商品が海外の倉庫に残ることになるのですが、この商品は日本に返送するか、現地で処分をするしかありません

また、日本に返送すると言っても、Amazonが日本向けに直接荷物を送ってくれることはありません。

米国内に存在する転送会社などを経由して日本に返送しますが、大きな輸送コストがかかることを覚悟しておいてください。
Product Approvalが敗北に終わって在庫を処分した話

日本に送り返して処分するしたほうがいいのか、現地で処分したほうがいいのかは、きちんと計算をして見積もる必要があります。

このリスクに対応するためには、ブラックリスト商品の管理は必須です!こちらの記事も参考にしてみてください^^
Amazon輸出で出品できない商品はブラックリストとして管理が必要

商品の破損リスク

特に無在庫セラーなどのFBMセラーに当てはまるのですが、商品をいくら慎重に梱包しても、お客さんに荷物が届いたときには商品が破損しているという事態はよく起こります

この場合は、保険などを付けていれば発送業者から補償を受けることも可能なのですが、その手間はそれなりに煩雑です。
Amazon輸出 輸送中に商品が紛失・破損した時は補償を受けよう!(調査請求書)

ぴーたろ

海外の運送会社は日本とは違い、配送する荷物を放り投げるように扱うのが日常茶飯事です。

そのため、きれいに梱包した商品でも、ボロボロになってお客さんに届いているという事態が発生するのです。

このあたりは実際に発送をしてみて経験を積むことが重要ですが、取り扱う商材などもよく考える必要があります

あ、ぴーたろにはFBAでも在庫がなくなった経験はありますよ♪笑
<参考>
個人輸出 2016年7月成果報告

ロジスティクスリスク(物流リスク)

事前に準備がしにくく、突然やってくるリスクとして見逃せないのが、ロジスティクスのリスクです。

これはカントリーリスクに関連する内容の場合もあるのですが、共通しているのはお客様や海外の物流倉庫に荷物を届けることができないリスクです。

これまでぴーたろが経験したものには、以下のようなものがあります。

  • クーリエ業者の社内規定の変更でこれまで輸送していた商品が輸送できなくなる
  • 郵便局の社内規則の変更でこれまで輸送していた商品が輸送できなくなる
  • 輸出先の国の規制でこれまで輸送していた商品の輸出が受け入れられなくなる

このリスクの厄介なところが、事前通告なしに事態が発生する可能性が高い点です。

ぴーたろも最初は驚きを隠せなかったのですが、例えばクーリエ業者の社内規定の変更などは、HP上で公開もされることなく、輸出手続きをしている仮定で「ルールが変更されました」と一言伝えられて輸出ができなくなった経験があります。

主に、爆発や引火する可能性があるもの、武器に使われうるもの、肌につけるもの等がそのような規制の対象になりやすいので、そのリスクは理解したうえで取扱商材を考えましょう。

FBA在庫紛失リスク

FBAを利用されている方は、ご自身の在庫をきちんと管理できていますでしょうか?

FBAは非常に優れたサービスですが、一度納品をすると在庫の状況がブラックボックスになりがちです。

ぴーたろ

これは本当に目を光らせておく必要があります。

これは、Amazon側が我々に提供してくれる在庫情報は、確認時点の残高情報(ストック情報)でしかないためです。

例えばFBAにAという商品を100個納品して、1週間後に在庫数を確認すると36個になっていました。

この場合、減少した64個は本当に売れたのでしょうか?

はたまた一部、Amazonが在庫をなくしているのではないでしょうか?

Amazon側は我々にFBA在庫に関する情報をたくさん与えてくれています(「売上」「返品」「在庫の破損補償」「調整」など)。

販売に慣れてきたら、これらの情報をレポートから抽出し、確認をして分析をする力が必要です。

フロー情報とストック情報とが整合しなければAmazonに連絡をしましょう。

ぴーたろ

ぴーたろも不明な在庫の動きは自分からきちんと問い合わせをして、然るべき補償を受けています

あまり大きな声では言えませんが、知らないうちに在庫が紛失していて、補償も受けられていないという状況に陥っている方が多いように思います。

まとめ

なんだか暗い気分になってきたので、このくらいにしておきましょう 笑

細かく言えば、Amazon輸出にはほかにも様々なリスクが存在しますが、大きなものをあげると上記のようなリスクがあります。

これからAmazon輸出を始める方にとっては、少し気が重くなる内容だったかもしれませんが、それを乗り越えた先に大きな利益が待っていますのでご安心ください 笑

冒頭の繰り返しとなりますが、リスクはどのようなビジネスでも存在します。

大事なのはそのリスクを事前にヘッジすることだと思いますので、ビジネスリスクとはうまく付き合いながら売上UPを図っていきましょう(/・ω・)/

それではー♪

8 COMMENTS

豆大福

ぴーたろさん
こんにちは(^^)

ページを拝見させていただいて投稿いたしました。
アマゾン輸出のリスクと言えば、販売商品に対する購入者からの訴訟リスクもあるかと思います。
特にアメリカの場合は、訴訟天国といわれ、成果報酬で請け負った言いがかりに近い裁判で、莫大な金額を要求されるケースも頻発していると言われています。

わたしはAmazon輸出を初めて5年になりますが、おもちゃなど子供向けの商品を多く扱っていることもあり、PL保険の加入について真剣に検討しています。
ただ、保険業者さんに伺ったところ、月に数万円の費用はかかるとのことで、少々加入にためらっております。

滅多に遭遇するようなリスクではないと思いますが、仮に訴訟があった場合は数千万以上の被害に合う可能性もあり、考えないわけにはいかないと思うのですが、これについてぴーたろさんのお考えや方針などはいかがでしょうか?

よろしくお願いいたします。

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ぴーたろ

豆大福さん

こんにちは^^

PL保険に入るかどうかは「入ったほうが良い」のは間違いありません。
ただ、おそらくこれから販売をスタートされる規模の方の場合、まずは実際に販売をしてみて利益を出すことも重要だと思いますので、Amazon輸出やeBay輸出が軌道にのってきてから入るという選択を取っている方が殆どだとは思います(もちろん最後は自己責任です)。
取り扱う商材にもよりますが、特にご記載のベビー用品はリスクが一番高い部類にあたると思いますので、慎重に判断されるのがいいと思います。
※ベビー用品は、お客さんからのクレームで一発で商品ページが消えることも珍しくないので、PL云々よりも販売が安定して継続できるかも慎重に判断する必要があると思います。

参考になれば幸いです^^

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豆大福

丁寧なご回答をありがとうございます。参考にさせていただきます

あと、これもPL訴訟と絡んでくる話ですが、最近アメリカアマゾンは当局が禁止している商品または不正表示されている商品を多数売っているとウォール・ストリート・ジャーナルに指摘されて、何千という商品ページを削除したと報道がありました。

これはマケプレの商品を管理しきれないアマゾンがフリーマーケット化をしていることを問題視している報道ですが、私は基本的に中国由来の輸入粗悪品に端を発する問題かと思っています。
以前から心配はしておりましたが、日本人セラーが売っている並行輸入品は、商品検査や品質表示がアメリカローカルのものではないのが多いいので、この問題のあおりを受けて将来アマゾンが平行輸入品全体の管理を厳格化してしまうのではと心配しております。

ぴーたろさんの方でももしこの問題をトレースされていましたらブログにて情報共有をしていただけましたら幸いでございます。

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ぴーたろ

豆大福さん

情報共有ありがとうございます^^
EC(特に越境EC)は歴史がまだまだ浅いので、商品の品質や税制問題含め、法整備が追い付いていないというのがリアルなところです。
そのため、今後ルールが厳格化されていく大きな流れは間違いありません。
ご記載の記事は私も読みましたが、この手の内容は何年も前から定期的に問題に上がって、その都度Amazonも取り締まりを強めています。

時事ネタはTwitter側で拡散することが多いので、そちらも参考になれば幸いです^^

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カネコ

どうもこんばんは。サイト楽しく拝見させてもらっています。
記事と直接関係していませんが、1件相談させてください。

9月に190個の荷物を送ったところ、154個のみ受領であとが行方しれずになっています。
受領数が違うことはしょっちゅうですが、気がついた時点で1アイテムを除き
「調査完了 – 納品する商品はカウントされ、確認されました」
のステータスになっていました。

この時は4箱おくり、差異があるのは1箱に集中。ただ4箱目でも1アイテムは問題無くカウントされています。

その後amazonとやり取りし、先日輸出許可証を提出しましたが、納品数量に差異があったらこういう対応しますのテンプレメールが帰ってきたのみでした。

今回分はもう駄目なんでしょうが、原因が良く分かっていないので、今後どうしたものかと思っています。

ぴーたろ様はこういった事例はご存知でしょうか。
またこのように対応すると良い、というようなアドバイスいただけると大変ありがたいです。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

返信する
ぴーたろ

カネコさん

こんにちは^^
いつも遊びに来て頂きありがとうございます。

まず9月の納品ということですので少し時間が経ちすぎな点は否めないです。
概ね受領後30日程度で不一致の調査依頼がかけられますので、納品は随時追跡して早めの調査依頼をしてください。

今回は気づいたタイミングで調査完了というパターンですね。
私の今までの経験上、調査依頼がかけられない場合は、Amazon側も既に調査が完了したとして覆ったことはありません。
次回以降は調査依頼がかけられるようになったタイミングで適時にAmazonに連絡することをオススメします。
うちも1回で10万円以上の補償なんかはザラですので、ここを確認する仕組みを業務に組み込んでみてください!

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ごんべい

はじめまして、
いつも勉強させて頂いております。
こちらで輸出を勉強してペイオニアを登録させて頂きました。
質問なのですが・・海外PL保険についてです。
アメリカは訴訟大国で調べれば調べるほど・・怖くなりました。
自分の不注意でコーヒーをこぼして火傷したら裁判して勝つ国なので・・・
来週中にはアメリカアマゾンの商品が到着して販売予定です。
最初はここまで来れた事に喜びを感じていたのですが・・
最近は商品(自社オリジナル製品)を売る事が怖くなってしまいました。
北米アマゾンに輸出されてる方は殆どの人は
必ず海外PL保険に入ってる方って多いのですか?
入っていない人はリスクを承知で販売してるのでしょうか?
実際、保険会社3社に見積もりしたら(35万〜50万)でした。
売れるか?わからない商品に入れないのが現状です。
ぴーたろさんの肌感覚でいいので、他のセラーさんは保険に加入していますか?
または、知り合いでPL訴訟された方はいますか?
何卒よろしくお願いします。

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ぴーたろ

ごんぺいさん

はじめまして^^

自社ブラであれば海外PLは必須です(特に米国)。
一発で人生が終わるレベルの話ですので必ず加入されることをお勧めします。
見積もりの内容的に売上が大きくても数億未満の状態かと思いますのが、必要コストと考えてきちんと利益を出して販売する必要があります。
少し厳しいように聞こえるかもしれませんが、月に数万円のコストを回収できないレベルであれば自社のブランドで販売するメリットもないと思います。

実際は、転売であっても事故が起こったときは販売業者として当然に訴訟の対象になりうる世界なので少なくとも私は最初から加入しています(知らなければJETROのサイトを確認いただく方が良いと思います)。
メーカーが海外PLに加入している場合でも、保険によっては販売事業者を特定する必要があるようで、海外に勝手にメーカーブランドで売られるのを禁止する例も増えてきている印象です。
Amazon輸出の知財対応方法
この辺りは越境EC市場が今後さらに有名になるほどに、訴訟の例なども話題に上がってくるかもしれませんね。

他セラーの状況は分かりませんが、自社ブランドで販売されている方は当然に加入しています。
最終的には自己責任の世界ですが、輸出物販もビジネスですので最低限の知識や勉強不足で取り返しのつかないことのないようにしたいところですね^^

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