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Amazon欧州(イギリス・ドイツ・フランス等)出品方法と輸出の注意点

Amazon輸出 欧州

ぴーたろです^^

インターネットを使って世界のあらゆる市場で商品を販売できるAmazon輸出ビジネス。

今回は、ズバリ、中級者・上級者向けにAmazon欧州市場に進出する方法を解説していきます!アメリカ市場の販売に慣れてきたら新たな市場の進出も是非検討してみてください^^

もくじ

Amazon輸出のヨーロッパ市場とは

Amazonのマーケットは世界中に展開されていますが、今回解説するのはAmazon欧州市場への参入方法です。

Amazon欧州は以下の市場を指します。

●イギリス(Amazon.co.uk)
●ドイツ(Amazon.de)
●フランス(Amazon.fr)
●スペイン(Amazon.es)
●イタリア(Amazon.it)

5つの国に販路を広げることができるのはすごい魅力ですね!
※厳密にはAmazonはオランダ(Amazon.nl)にも市場がありますが、現状はAmazon製品のKindle関連商材のみの販売が可能となっており、実質的に参入はできません。

では、それぞれの国の大まかなマーケットシェアを見てみましょう^^

Amazon輸出 ヨーロッパ 市場シェア

後述しますが、Amazon欧州を攻略するには、どの国をメインに販売するか(FBA納品先に指定するか)が重要なポイントになります。

その際に、このマーケットシェアを考慮してメインの販売国を選定するのが重要なポイントですので、頭に入れておくようにしましょう!

Amazon輸出の特徴

Amazon欧州は一つのアカウントで管理可能

まず、Amazonヨーロッパの特徴としては、一つの国でアカウントを作成すれば、自動的にヨーロッパ域内のすべての国のアカウントが作成できる点です。

お客さんが利用するAmazonのサイトは国ごとに分かれていますが、セラーセントラル自体は「amazon seller central europe」ということで、ヨーロッパのくくりで一つにまとまっており、プルダウンをワンクリックするだけで各国の販売状況が管理できます。
Amazon輸出 欧州

現在はAmazonの北米アカウントもアメリカ(Amazon.com)、カナダ(Amazon.ca)、メキシコ(Amazon.mx)が一括管理可能になりましたが、欧州アカウントはそれ以前から一括で管理が可能な状況でした^^先進的ですね♪

欧州の1箇所のFBA倉庫から欧州域内Amazonのすべてのお客さんに出荷可能

また、欧州Amazonが先進的と言えるポイントには、1つのFBA倉庫から欧州Amazonのすべての国に出荷が可能と言う点があります。

例えば、英国のFBA倉庫に納品した商品について、スペインのAmazon上で出品をすることが可能です。

国ごとに規制は違えどEUというくくりで強調している集団であるがゆえにこのようなサービスができるのも当然なのかもしれません。

ただし、国をまたいだ出荷は後述するVAT上で納税義務が発生する可能性が出てきますので注意は必要です^^

欧州域内の出品は一元管理可能

欧州Amazonでは「Build International Listings」という出品ツールが用意されており、欧州域内のAmazonの出品リストを一元管理することもできます^^

Amazon輸出でのヨーロッパでの売り上げの受取海外口座は?

アメリカやカナダでの販売経験があればご存知の通り、Amazon輸出では現地の海外口座が必要です。

この点、Amazon欧州は以下のように通貨が分かれています。

●イギリス⇒ポンド(£)
●イギリス以外⇒ユーロ(€)

こちらについては、ポンドもユーロもPayoneer・World Firstともに対応通貨に含まれていますので、特に問題なく受け取り口座を設定できます♪
>>WorldFirstとPayoneerの2017年版最新徹底比較!結局どっちがお得!?

Amazon欧州では販売者情報の開示が必須

さらに、米国やカナダにはない特徴として、Amazon欧州では販売セラーの個人情報の開示義務があります。

セラーのストアフロントを見ると、氏名・住所などの情報が開示されています。
Amazon輸出 欧州

副業でAmazon輸出に取り組まれている方や個人名が出ることに抵抗がある方は、この点を理解して販売をしてください。
※法人であれば、もちろん個人名義ではなく法人名義で登録が可能です。

それでは、ここからAmazon輸出で欧州市場に参入する際に特に気を付けておきたいポイントを記載しておきます。

Amazon輸出 欧州市場進出の注意点1.商標権・特許権・意匠権等のルールが厳しい

まず認識しておきたいのが、欧州は版権などのコンプライアンスが厳しいことで有名です。

もちろんメーカーやブランド権利を持っている方の権利を保護することは重要ですが、日本やアメリカ等のように国として並行輸入を明確に認めていないことや、メーカーが知的財産権(IPR)の侵害の申し立てをしやすい環境が整っていることが大きな違いになります。

いくらAmazonという同一プラットフォーム上の販売とはいえ、Amazonもその国々の法律や商慣行に従うのは当たり前です。

もし販売したいけど、問題がないか自信がない商品については、念のためメーカー等から販売許可を取っておくことが無難です。

Amazon輸出 欧州市場進出の注意点2.VAT(付加価値税)登録・知識が必須

Amazon輸出 VAT

Amazon欧州に進出を考えられている方であれば、欧州域内の付加価値税(厳密には違いますが、イメージとしては日本の消費税のようなもの)であるVAT問題に必ず直面します。

まず最初にハッキリ言っておきますと、VAT登録なしでAmazonヨーロッパ市場に乗り込むことはやめておきましょう自分が税務リスクを負うことになる上に、販売トラブルに巻き込まれる恐れもあります。

そもそも、2016年12月から、Amazon欧州では販売事業者のVAT登録を義務付けており、それまで欧州でVAT登録なしで輸出していたセラーはアカウント停止などの処分を受けています。

実際のところ、法律上では、販売方法によってはVAT登録が必須ではないケースもありますが、そもそもAmazon上でアカウントの維持ができない以上、実質的にAmazon輸出で欧州市場に参画するにはVAT登録は免れないのが実情です。

悩みどころの多いVAT問題に関する詳細はこちらにまとめましたので、参考にしてみてください^^
>>Amazon輸出 欧州市場進出のためのVAT登録問題を徹底解説

Amazon輸出 欧州市場進出の注意点3.VAT登録・申告費用を加味して利益計算が必要

上述の通り、ヨーロッパ全域でAmazon輸出を始めるためにはVAT登録が必要です。

VAT登録には、現地税理士法人等に支払うイニシャルの登録費用に加え、通常はVATの申告の都度申告代行の手数料が発生します。

つまりAmazon欧州の輸出においては、VAT自体の支払いに加え、これらのVAT登録・申告に伴う手数料も加味して利益計算を行う必要があります。

また、税金であるVAT自体の支払額は全セラーに平等に計算が行われますが、VAT登録・申告手数料についてはどこの代行業者を使うかにより金額が変わってきます。

VATの登録・申告手数料については、国によって申告頻度もまちまちであるため、最初の登録の段階でどの国で登録を行うかは後々のコストに大きな違いが生じます。ここも非常に重要なポイントです。

そのため、欧州市場に参入する時には、VAT登録国や代行の業者選びはしっかり行いましょう^^
※欲を言えば現地の税理士事務所などに直接掛け合って登録・申告をしてもらうと手数料が安く抑えられますが、英語に自信がない方は日本でVAT登録・申告代行を行っている業者もありますので、そのような業者にお願いをすると良いでしょう。

まとめ

以上、Amazon輸出で欧州市場に参入する前に知っておきたいポイントでした。

特にVATに関しては、事前準備なしで臨むと正確な利益計算ができないことはおろか、Amazonのアカウントが停止されてしまうリスクもあるため注意が必要です。

さらに、最悪の場合、申告を行わない場合は欧州域内での追徴課税が発生し、大きな損失を抱える可能性があることも認識しておく必要があります。

Amazon欧州は、Amazon輸出の経験がついてきた中上級者向けの市場になりますが、参入障壁が高い分、それを乗り越えた時に大きな利益が待っていることも事実です♪

まずは事前に発生するコストを明確にしてから、参入価値があるかシュミレーションをした上で販売をスタートされることをオススメします^^

欧州市場に本格参入を予定されている方は、現状では欧州向けのFBA納品サービスを提供しているTNK Logisticsが一番オススメです。
(参考)Amazon輸出 FBA納品代行業者はTNK Logisticsがオススメ

また、欧州以外の市場での販売方法はこちらを参考にしてみてください♪
<カナダ>
>>Amazon輸出 カナダの出店方法
<中国>
>>Amazon輸出 中国の出店方法
<オーストラリア>
>>Amazon輸出 オーストラリア出店方法
<東南アジア>
>>Lazada輸出の始め方 東南アジア市場に出店する方法

それではー♪

15 COMMENTS

いわた

こんにちは。ぴーたろーさん(^^)

いつもブログを拝見させていただいておりますが質問がございます。

現在、欧州アマゾンでの販売を検討しているのですが、最近ニュースで取りざたされている「一般データ保護規則(GDPR)」が気になっております。

このGDPRは2018年5月からEUでスタートしますが、ネットの情報によると欧州で活動をする日本企業はもちろん、日本から欧州へ越境ECで商品を販売している事業者も対象になると言われています。

法令違反を行うと当局より多額の罰金が科せられますが、イギリスやドイツのアマゾンで販売を行う場合は一般データ保護規則(GDPR)の対象となるのでしょうか?

もし対象となれば、対策を講じるのにスモールビジネスをしているものにとっては大変高いハードルになってしまうと想像されます。

大変心配していますので、もしぴーたろさんが何か情報をお持ちであればご教授いただけますでしょうか?

よろしくお願いします。

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いわたさん

こんにちは!
最近のトピックに沿った非常に鋭いご質問ですね^^レベルの高さを感じました!!

ご存知の通り、GDPRは欧州域内でビジネスをしたり欧州域内の顧客に対してビジネスをすると確実に関係がある内容です。
GoogleやFacebook等も思いっきり対応をしている内容で、Amazonも当然に関係あります。
ただ、私たちセラーはAmazon側を経由してお客さんの個人情報を得ている立場になりますので、まずはAmazon側が一括してGDPR(EU一般データ保護規則)に対応する結果に従うしかないと思います。
(そのため、待ちのスタンスでOKかと^^)
個人的には、個人情報がビジネス源になっている広告ビジネスなどに比べると影響は大きくないと考えていますが、Amazonに限らずeBay輸出でも同じ論点が発生するため、プラットホーム販売をしているセラーは、そのプラットホームの個人情報の取り扱いの決定内容に準拠していく形になるでしょうね^^

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いわた

ぴーたろーさん

ご回答ありがとうございます!!

なるほどですね。

個人でネットショップの運営などを行う場合とは違って、アマゾンなどのマーケットプレースで販売を行う場合は、その主催企業が対応を行うんですね。

理解いたしました。

そこで、最近ebayでセキュリティポリシーの変更があったの思いだし、よく読んでみたらGDPR施行に対応する内容で、確かにぴーたろーさんの言っているとおりebay側での対応のみでした。

こういったのを日頃からしっかり読んでいかないとと反省した次第です。

ご回答をいただき安心いたしました。

大変ありがとうございます(^^)

いわた

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いわた

追記です。

ebayの規約変更ではセラーに即時に具体的な何かを実施することを求めてはいませんが、データの管理など個人情報の管理者として商品購入者に適切に接するよう勧めておりました。

欧州アマゾンについてはまずアカウント開設をして、アマゾンがどういった対応をとるのかを注視していきたいと思います。

いわた

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いわたさん

今後のプラットホーム側の判断次第では、今まで取れていたお客さんの情報が取れなくなる可能性も0ではありません。
現状はセラー側の立場で考えるとAmazonよりもeBayの方が顧客情報を色々拾えますので、eBayの方がセンシティブな内容なのかもしれませんね!

セラー広告についての取り扱いも色々取り扱いが変わる可能性がありますが、特に海外相手にビジネスをしていると、このようなビジネス環境の変化についていかなければ置いていかれてしまう可能性があるので、私もキャッチアップしながら個人輸出楽しんでいきます^^

今回は多くの方の参考になる質問ありがとうございました。

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いわた

ぴーたろーさん

現在進行形の話しで、ネットの情報がほぼありませんでしたので、問題の大枠を把握するのに苦慮しておりました。

ぴーたろーさんならご存じではと思い質問いたしましたが大変助かるアドバイスでした。
ありがとうございます!!

今後もブログを楽しんで拝見させていただきます(^^)

いわた

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いわたさん

とんでもありません^^
私もブログを通して、いわたさんのような現役セラーさんとコミュニケーションをとれるので楽しいです♪
お互い頑張りましょうね!またいつでも遊びに来てください^^

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とも

ぴーたろうさん

初めまして。いつも参考にさせていただいております。
現在、Amazon米国に空輸で商品をFBA納品しております。軌道に乗り始めたので今後の拡大の為に調べておりましたら
ぴーたろうさんのブログに辿り着きました。欧州にも非常に興味が湧いており自分なりに調べたのですが、わからずもしよろしければ下記教えて頂けないでしょうか。

・当初イギリスへのFBA納品を検討しておりましたが、昨今の離脱問題がまだ保留になっている為、ドイツへの納品を検討しております。
 もし、イギリスが離脱になった場合は、どうなるとお考えでしょうか?
 
・欧州へのFBA納品の際のインポーターはどうされているのでしょうか?オススメされているTNKLogistics様に問い合わせたところ、ドイツへの納品はされていないという回答だった為他にも代行して頂ける法人様を現在探している最中です。
 
・VAT代行登録は現地側の税務事務所を通してVAT登録をされたのでしょうか。日本企業がネット検索ではヒット致しますが、15万~20万ぐらいの見積りばかりでしたので、無料でVAT登録もできた方もいらっしゃるとお聞きしたのでやり方を模索しております。
 
  
 もし、よろしければアドバイス頂けると幸いです。よろしくお願い致します。 

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ともさん

はじめまして^^
それぞれ簡単にアドバイスさせて頂きますね。

・Brexitの顛末は現状では誰にも分かりませんが、EU域内でもUKをまたぐと関税が発生したりする可能性は出てくるかもしれません。
税務の取り扱い含め、UKは現状先行き不透明であることは間違いないので慎重に判断することをオススメします。

・代行業者が使えない・使いたくない場合には自社契約しかありません。既に欧州以外で出荷があれば、そちらも引き合いに交渉できますよ。

・英語ができれば現地で探すほうがコストは抑えられます。ちなみにAmazon欧州がVAT登録・申告含め1年間無料サポートをやっています。過去に私がTwitterで告知してますので気になれば参考にしてみて下さい!

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とも

ぴーたろうさん
お忙しい中アドバイス頂きありがとうございます。
参考にさせて頂きます。

UK以外で検討してみようと思います。
AmazonのページとTwitterも確認致します。

色々と調べ始めて、欧州はかなり色々な規制があることを知りました。
中古ゲームとかでもCEマークやVCCIなどは気にして販売するべきでしょうかm(_ _)m

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ともさん

とんでもないです^^
一度国を決めると継続的にコストがかかるので慎重に選択してみてくださいね!

欧州に限らず、どの国も規制は多いですよー!笑
ご記載の内容は注意しすぎて問題になることはないので、対応可能なものはフルに対応しておくほうが無難としか言いようがないですね。
そもそも法律上NGなものはAmazon上で出品が弾かれたり、商品登録の際に詳細な情報が求められるケースも多いので、その点も意識してみてください!
Amazon輸出の危険物商品とは?出品できない危険物商品の種類を知る!

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とも

ぴーたろうさん
お教え頂きありがとうございます。
とても参考になりました。自分でも今一度調べて、VAT登録を行う国と販売する商品などを検討致していきたいと思います。

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ともさん

とんでもないです^^
またいつでもブログに遊びに来てください♪

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リョウ

ぴーたろうさん

リョウと申します
ご情報ありがとうございます。
一件お聞きしたいですが、
欧州の1箇所のFBA倉庫から欧州域内Amazonのすべてのお客さんに出荷可能とおしゃったんですが、例えばドイツのFBA倉庫を使い、商品をイギリス、フランスの消費者に送る場合は、送料は高くなりますか?
お忙しいところ恐縮ですが、
どうぞよろしくお願い致します。

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アバター画像 ぴーたろ

リョウさん

ご返信遅れましてごめんなさい><。 「例えばドイツのFBA倉庫を使い、商品をイギリス、フランスの消費者に送る場合は、送料は高くなりますか?」 →もちろんですね。笑 クロスボーダーの手数料が発生します^^

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